HAKUDOU検地(その1)・・・小椋酒造で“情”造酒を味わう
5月3日(祝)・・・さあ、今年も“雨月庵”を出て“酒”と“地霊”に出くわす一期一会・・・日帰り“研修”に出発!・・・。名付けて・・・“筋書き&アポ”無しの“HAKUDOU検地”・・・(笑)。

c0001578_16165829.jpg雨月の“朝食”でHAKUDOU師匠とともに決めた“行き先”は・・・佐伯市の西南部地域“祖母・傾山”山系の山間の地“旧宇目町”でした・・・。

3年前の“県南・豊肥紀行(1234)”では、素通り
してしまったこの町・・・実は、新佐伯市となった“県南酒蔵巡り”においても見逃せない“神力(しんりき)米”で醸した清酒があると聞いていたものですから・・・HAKUDOU師匠とともに、是非、訪ねてみたいと前々から思っていたのであります・・・。

いざ、目的地が決まれば、一路、県道606号線~県道35号で“番匠川”を遡り“ノンストップ”のつもが・・・途中、“森下橋”のたもとで、HAKUDOU師匠も感動したあの酒屋さんに立ち寄り・・・「天下無敵」ワンカップだけでなく「ホワイトムテキ」との対面も果たしたことで更に気分は“上々”・・・少し迷いはしましたが・・・この蔵のある宇目町“小野市(おのいち)商店街”へと辿り着いたのでした・・・。

旧道“商店街”の並び建つ家屋のちょうど真ん中辺りに・・・煙突をともなった“旧家”らしいこの“蔵構え”の風景がありました・・・そう、これが宇目の清酒蔵元「小椋酒造」なのです・・・。

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c0001578_16171778.jpg明治の創業と書かれた軒下看板に・・・金文字入りの蔵元屋号のガラス板戸・・・その佇まいが伺えるような入口です・・・。

ひょっとすると休みかも?と思いながら・・・そのガラス板戸に手をかければ・・・ガラガラッと開いたのです・・・。

「こんにちわぁ~」と土間の奥に向かって声をかけると・・・ゆっくりと奥から出てきた割烹着姿の女将さん・・・。


c0001578_16173473.jpg「いいですかぁ?今日は、(お店)やってます?」とオヤジ(私)が聞くと・・・ニコッと笑って「今、開けたばっかり・・・」と照れ笑いをしながら「(今日は?)一人やからなぁ、のんびりとしてて・・・まぁ、どうぞ、(笑)」と・・・。

オヤジ「“神力(じんりき)”で造ったお酒があると聞いたんですが・・・売っていただけますかぁ・・・」

女将「一升?かなぁ?4合かなぁ?・・・ちょっと待って・・・あります・・・」と続けながら・・・「まぁ、どちらから?・・・」と・・・

c0001578_16175225.jpg「私は別府・・・こん人(師匠のこと)は佐伯・・・連休で実家に里帰り中で・・・」と訪ねた経緯を話していると・・・女将さんが「そりゃそりゃぁ・・・今出してきます、4合2本ですなぁ・・・ちょっと待っててなぁ・・・」と奥へ入りかけたので・・・

師匠が「こちらは、蔵見学ができますのん?・・・」と尋ねて・・・女将さん「できます、ゆっくり見て下さい、どうぞ・・・」と・・・“酒蔵見学”コースの電灯を点けてくれました・・・。

c0001578_16181375.jpg土間のタンク脇を通り階段を上った2階部屋部分が・・・この蔵の“歴史”を感じさせる“酒造り”資料館となっていて・・・きれいに整理陳列した酒造りの道具を見ることができました・・・。

c0001578_16183273.jpg造りの道具としての役目は終えたとは言え・・・どれも醸す作業場で愛しまれながら、使われていた道具たちだと・・・その働いていた当時の美しさを思い出すことができるのです・・・。

c0001578_1619517.jpgこちらは・・・アルコール濃度を測る器具なども・・・。

c0001578_16193179.jpg暮らしの道具ならではの工夫が見える“塩かご”も・・・“にがり”を取るという“機能美”を兼ね備えていますね・・・。

c0001578_1619475.jpgそして・・・これが“蒸留機”と・・・。

かつては・・・この蔵でも“粕取焼酎”を蒸留していたのでしょう・・・。

c0001578_1620026.jpgその昔は・・・“木浦鉱山”で栄えた地・・・祭りや祝い事で活躍したであろう“薦樽”・・・この蔵の看板銘柄「弥生」と「唄げんか」の字体に力強さを感じます・・・。

男衆が浴びるように呷る清酒の面影が・・・この容(かたち)に宿っているようです・・・。

酒蔵見学から戻ってくると・・・ゆっくりと土間へと下りてくる女将さんが抱え込むように提げているのは4合瓶3本・・・「あんたら、車?・・・ちょっと、試飲してみて・・・さぁ・・・」と・・・ひとり1本で計2本しか買わない一元客である我々に・・・同じ4合瓶の1本を開封して飲ませてくれるというのです・・・。

c0001578_1620194.jpg師匠が「あぁ、ちょっと飲ませてもらおう・・・」と一杯いただいてクイッと呷ると・・・気に入ってもらえるか?心配そうな女将さん・・・。

師匠「嗚呼~、こりゃ“ええ酒”やぁ~・・・昔ながらの味のある酒やぁ~最近、この手の酒が少のうなったぁ~・・・これやぁ、これ・・・」と気に入った様子で賞賛・・・その言葉を聞いて安堵した女将さん・・・少し照れくさそうに「そう、そうですかぁ・・・ありがとうとうございます・・・うちのお酒は、香りがあまり無いからなぁ・・・」と謙遜気味・・・それでも、もう一杯と継ぎ足す女将さんの満面の笑顔が実に印象的でした・・・。

c0001578_16205363.jpg残念ながらオヤジ(私)は、その“味わい”を呷る師匠を横目で見ながら・・・指を銜えて見守るだけ・・・(笑)。

師匠「(昨今の吟醸ブームとは違って・・・)昔の“ホンマモン”の日本酒がこんなんやったぁ~・・・っちゅう、懐かしい味わいじゃ・・・」

オヤジ「これ、“じんりき”やなくて“しんりき”って読むんですかぁ?」と・・・(聞くは“一時の恥”、聞かぬは“一生の恥”・・・)

女将さん「はい、“しんりき”って読みます・・・熊本から来る昔っから有名な酒米ですけどな・・・(酒米価格は)高いけど・・・美味しいお酒ができるから・・・」と・・・

c0001578_1621119.jpg師匠も「神力(しんりき)米のしっかりとしたところもエエ・・・」と気に入って何杯か試飲を続けていました・・・。

そして・・・清酒の蔵の苦労やこれからのことなど・・・長々と立話でお聞きかせいただいた“酒蔵談義”に感謝して・・・2本しか買わない飛び込み客に1本開封して試飲を勧めてくれた“情”造蔵元の・・・“情”造酒を心から味わうことができました・・・。

お礼を言って閉じたガラス板戸に貼ってあったポスター・・・“佐伯の地酒・地焼酎で一杯やりませんか”という“地産地消”の啓発が・・・佐伯の奥深い酒文化を語っているようでした・・・。

c0001578_16212850.jpg蔵元を後にして・・・蔵の向かい側にある川へと下りてみると・・・山里の澱みない“清流”の景がありました・・・。

この“清流”を遡ったところに・・・かつてこの蔵の酒を愛飲した男衆が集った“木浦鉱山”があるのではと・・・思った次第・・・。

c0001578_16215075.jpgこの蔵の銘柄名でもある“宇目の唄げんか”の発祥地区こそ・・・さらに山を上ったところにある“木浦”・・・。

次は・・・その“木浦”へと・・・車はさらに山間地区へと向かうのであります・・・。
by project-beppin | 2009-05-17 16:23 | 焼酎文化考 | Comments(6)
Commented by tatinomi1 at 2009-05-18 06:52
いやあ、偶然です。
今朝書き込んで、こちらをのぞけば。
おお、地霊のとりもつ、以心伝心。
不可思議なり、神力!
Commented by 神戸のおいさん at 2009-05-19 19:12 x
「神力米」で造った酒「弥生神力」どんな味か興味があります。
飲める機会があるといいのですが。
小さな蔵が、誠心誠意真心込めて造った真面目な酒、
この様な、蔵が生き残っていって欲しいものです。
Commented by 酎州大分 at 2009-05-21 00:14 x
HAKUDOU師匠・・・一期一会に感激し、“哀愁の野太”の“地霊の酒”に以心伝心・・・「弥生神力」の純米吟醸の“古典”・・・秘蔵酒たる落ち着きと味に構えたところがない品性・・・どれをとっても、流行の“吟醸酒”とは一線を画しますね・・・。

“宇目”の地霊が持つ人柄・・・土地柄・・・酒柄に移ったような“哀愁の味わい”・・・見事でしたね・・・。他人に“どやっ!”と自慢する酒質ではなく・・・かの地を訪れた我々にのみ感じる酒質だと思います・・・。

不可思議の奥に秘めた“何か”を“味わえた”気がします・・・。
Commented by 酎州大分 at 2009-05-21 00:32 x
神戸のおいさん・・・この「弥生神力」・・・清酒の“味”だけ、一人歩きしたら、それほどのことはないと思います・・・この酒の本質は(私には・・・)“味わい”にあると思えるからです・・・。

是非、宇目を訪ねて・・・飲んでみて下さい・・・。瞼の裏で味わえる何かがあるのではと・・・そんな清酒の“情”造酒らしさがあります・・・きっと・・・。

このような蔵・・・全国でも、多くなっているのではないでしょうか・・・“残る”のではなく、凛として“在る”という文化が大事なんでしょうね・・・。

“真面目”な清酒の“栄枯盛衰”も“流浪転生”も・・・私たちの来た道であり、往く道なのでしょう・・・過疎で交通手段の閉ざされた地域では飲酒運転とならないようにと・・・“日常”からお酒が消えようとしているとか・・・我ながら“哀しみ”が絶えません・・・。

Commented by おお、酎州節じゃ。 at 2009-05-22 22:54 x
酎州大分師の「真骨頂」とはかくのごとき深み。
この視点こそが「地霊の酒」の原点。
日田全麹、酎州さん、見直しました。それも
大阪な天満の「銀座酒店」で飲んで!
嬉しいな!郷里の焼酎は「褒めたい」いや
「褒めなければ不幸」、それほど、郷里には
思い入れあり。ああ、嬉や、酎州大分ワールドの核心!
Commented by 酎州大分 at 2009-05-23 20:45 x
師匠・・・清酒の在る“地霊”・・・“味わい”が“哀愁”を帯びるという今を受け入れるしかありません・・・その場に師匠と一緒に立ち会えたことも嬉しい限りです・・・。

あの「日田全麹」・・・師匠の“原味覚”からは遠い風味だと思いますが・・・実はその片鱗が『ホワイトムテキ』にも・・・なんてことは・・・ありませんが・・・(笑)。

天満で再度、飲まれたとのこと・・・場の臨場感が味わいを深めたか?・・・興味があります・・・。

私には・・・芋焼酎からの“転向者”を狙った味わいのように思えるのです・・・特に、“お湯割り”だとおもうんですが・・・幸か不幸か・・・これから、さぁて“効果?噴こうか?”・・・全国販売となったようで・・・これからでしょうね・・・。
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