「雨月の会」二十二年“春”・・・“再会”の酒
昨年夏から・・・“突(然)(蒸)発”的に・・・長期間“記事エントリー中断”状態を“放置”しておりました・・・。ご心配をいただいたにもかかわらず・・・ご期待を裏切りながら・・・それでも、何度もこの拙文ブログにお越し下さいました皆様方に・・・重ね重ね、深くお詫びいたします・・・m(_ _)m。・・・m(_ _)m。

そんな状態から・・・“心機一転”・・・本日よりボチボチと“復帰”いたしますので・・・よろしければ、これまで以上の“ご愛顧”のほど・・・よろしくお願いいたします・・・m(_ _)m。

で・・・先ずは・・・HAKUDOU師匠との“再会”から・・・“再会”します・・・。

「雨月の会」二十二年“春”・・・“再会”の酒_c0001578_203213.jpg 「雨月の会」主宰であるHAKUDOU師匠から“春”開宴の報に接し・・・“大型連休”の5月2日(日)・・・一年ぶりの佐伯“雨月庵”へ・・・。

NEXCO(西日本高速道路株式会社)“大分道”から“東九州自動車道”に繋がる“別府I.C.~佐伯I.C.”間を約50分・・・時間的にも、料金的にも“近く”なりました・・・。

五月晴れの山笑う“鶴城”を見上げて車を停め・・・日豊線の踏み切りを横切り・・・通いなれた“庵”へ・・・。

「こんにちわぁ~ ご無沙汰しとりま~す。」と声をかけおえるか終わらぬうちに・・・
「ハイ!まぁ、お久しぶり・・・どないしとりましたん?お元気ですのん?・・・まっ、どうぞどうぞ!」と師匠の声・・・「(師匠の)周りの皆、体悪ぅーしたんやないか?いうて・・・心配してましたんやぁ~・・・」と・・・。
「そりゃぁ、(ご心配をおかけして)すんません。・・・元気です。(お招きいただき)ありがとうございます。」と・・・互いにいつもの笑顔で“再会”・・・。

凛とした座敷に“雨月”の“おもてなし”様式とも言うべき・・・“盃”列、“酒瓶”律、“肴盛”彩・・・準備万端の膳卓に感動しながら・・・喉を潤す“水代わり”のビールで乾杯・・・。

鶯の囀りも“再会談義”に加わり・・・“国酒”の“地味”にも“再会”・・・師匠心酔の“明日香”の「キトラ」と・・・地酒たる“宇目”の「弥生神力」・・・“地霊”の醸す“古酒”の“魔力”で盃を交わし・・・この“地味”こそ“雨月の会”の真髄・・・。

正に“再会”の酒に宿る“古典”・・・新酒の“清麗”な口あたりとは“別物”・・・侘びて尚、抜けずに残る香りと味わい・・・「キトラ」のコク、「弥生神力」のキレ・・・これら“経年酒”となった清酒“古酒”は・・・“流行らぬ”味ではありますが、時を経ても崩れぬ“普遍の酒質”を・・・知ることができますね・・・。

そんな“再会”の酒に並ぶ師匠の“肴盛”彩は・・・国東の“椎茸”、“蕨(わらび)”、“芽コンブ”の煮付けなどなど・・・“素朴”な味わいの手をかけ過ぎない“肴”こそ似合います・・・。




↓ これが・・・この日の“おもてなし”様式・・・。奥に師匠らしい“酒”遍歴を物語る銘柄が並び・・・その手前に飲み比べるためのグラスと盃膳・・・手前の座卓に地霊の“酒肴”・・・これが“雨月の宴律”・・・中央のワイングラスには“野蒜(ノビル)”スティック・・・お見事!!!・・・。(HAKUDOU師匠のブログ“立ち呑み漂流”画像を拝借しました・・・。)
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「雨月の会」二十二年“春”・・・“再会”の酒_c0001578_2185765.jpgこの卓膳に次々に出された“酒肴”で新鮮だったのが・・・師匠お手製の“セロリの浅漬け”・・・セロリの香菜味が仄かに香る味が格別・・・。


「雨月の会」二十二年“春”・・・“再会”の酒_c0001578_2192239.jpg土産代わりに私が持ち込んだのが・・・別府湾は美濃崎水産加工グループの“ちぎり揚げ”と“かちえび”・・・。

ちぎり揚げ”・・・魚肉に牛蒡なども入れて味付けた“練物”の天ぷら・・・“さつま揚げ”が甘口で“じゃこ天”が塩口なら・・・この“ちぎり揚げ”は濃口・・・雑魚ダシが効いてます・・・。

“かちえび”・・・“キシエビ”の乾物・・・大分では宇佐・長洲産が有名ですが、別府湾産もあり・・・このまま、噛んで海老の味が旨いんです・・・。

「雨月の会」二十二年“春”・・・“再会”の酒_c0001578_211052.jpgそして・・・“秘密のケ○ミンSH○W”で有名になった海藻で大分での俗称“くろめ(和名分類ではカジメ)?”・・・その“佃煮”・・・この海藻独特の“ネバネバ”感は薄れていますが・・・落ち着いた醤油煮込みの味わいです・・・。

「雨月の会」二十二年“春”・・・“再会”の酒_c0001578_21102341.jpg師匠が珍しいと出してくれたのが“めざし”ならぬ“干きすご”・・・。

“干きすご”・・・“キス”の“干物”・・・“干物”は“練物”とともに大分の海産食文化ですから・・・淡白なキスを塩梅よろしく干して焼くと・・・“めざし”の苦旨い味わいとは、また一味違った旨さがあります・・・。もちろん“大根おろし”との相性も・・・好し・・・です・・・。

“雨月の会”の“酒肴”も・・・これまた、味わい深いものです・・・。


by project-beppin | 2010-05-04 20:47 | 焼酎文化考
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