美しき“原酒”の響き・・・「恋麦」
 「長木酒店」の“仁義と人情と流儀”に心酔した“夜街活動”から“庵”へ戻り・・・まだまだ“雨月の夜宴”は続くのであります・・・(笑)。

美しき“原酒”の響き・・・「恋麦」_c0001578_1021787.jpg師匠の語る“上海博中”・・・もとい、“上海白酒”余談と・・・私の戯言“芋焼酎ブーム”の顛末“霧島のひとり勝ち”雑感などなど・・・。

そんな、こんなで・・・忘れていたわけではないのですが・・・師匠にと持参したこの“原酒”のことを・・・。

仕事で遅くなることが多かったこの冬・・・毎晩のようには飲めなかったオヤジが・・・まるで“養命酒”の如く“寝酒”代わりにひっかける“ショットグラス”の一杯に目覚め、“酔う銘酒”として嗜んでいたのが・・・このスマートな200mlの瓶・・・国産大麦の厚みのある濃醇な旨さの40°『恋麦』・・・。日田市の“クンチョウ酒造”の意欲作ではないでしょうか・・・。

“原酒”と書きましたが・・・“原酒”ということは、“和水”した25度の銘柄がある?と思い巡らせてみたのですが特定する銘柄が思い当たりません・・・。何しろ、大分の麦焼酎の中では“プレミア級”のC.P.(コスト・パフォーマンス)・・・(爆)。

ビター芳香もあって、チビチビと濃厚な香ばしさとアルコール感を嘗めるように味わうも好し・・・クイッと含んで口中で転がしながら、鼻腔に拡散する“先鋭”な香ばしさと苦辛い旨みを響かせるコクを味わって、喉越しにも強く深いアルコール感の余韻に浸るも好し・・・です・・・。

“PURE BARLEY SHOCHU”とあるように・・・箱書きでは“ロック”を薦めていますが・・・氷で薄まるのも“もったいない”・・・是非、常温か冷やした“ストレート”で飲んでみてほしいと思います・・・。

■「恋麦」(クンチョウ酒造:日田市/常圧:大麦・大麦麹)40度・・・ガツン濃厚タイプ
 芳醇な麦香と口中に広げるホロ苦さの鮮明な味わいに響くシャープでビターな深き旨みの濃厚タイプ。大麦醸しの濃醇なコクと浸潤するアルコール感の残響と奥行きのある喉越しが原酒の美意識を主張する絶品。





美しき“原酒”の響き・・・「恋麦」_c0001578_103283.jpg“アテ”に・・・濃厚な味わいが欲しかったオヤジは・・・山口県“角島”産の“ばふんうに”の熟成“雲丹”瓶・・・。

高級な“カラスミ”も“チーズ”も敵わない・・・“雲丹”独特の熟成風味が実に深い旨さです・・・。

“淡枯”な清酒とも・・・相性“抜群”でしょう・・・。

美しき“原酒”の響き・・・「恋麦」_c0001578_1024588.jpg乾き物“ピーナッツあられ”の上に盛られた・・・海産の乾き物“かちえび”・・・。

噛めば噛むほど・・・えび!、エビ!、海老!、蝦!・・・凝縮したえび旨味が口中に滲み広がる味わいです・・・。“烏賊=するめ”や“椎茸=乾し椎茸”と同じく・・・干して旨味を閉じ込め、味わいがこれほど増すとは・・・。

“かちえび”は“勝えび”でしょうか?・・・酒好き“博徒”が“するめ”を“あたりめ”と呼ぶように・・・(根拠無き推論ですが)・・・この腰の曲がった“曲が(負け)るえび”を“酒博徒”が“アテ”にするうち“かちえび”と呼ぶようになったのでは?・・・と・・・そんな想いを巡らす味わい深さですよ・・・。

美しき“原酒”の響き・・・「恋麦」_c0001578_1032118.jpgこの熟成“雲丹”と“かちえび”のミクスト・メディア・・・味わいの“密度”は“二乗”・・・。

これだけで・・・充分ではないでしょうか・・・。

美しき“原酒”の響き・・・「恋麦」_c0001578_1035342.jpg「恋麦」は・・・“濃い麦”にかけてるんでしょう・・・(たぶん)・・・。

口中で・・・“痺れるような”アルコール感と“麦香”旨み・・・辛口が先行し、ホロ苦い香ばしさの後口に漂う余韻のビター感に酔い痴れる“至福”です・・・。

こうやって・・・「雨月の会」二十二年“春”の酒宴も・・・日付けが変わる頃に“閉宴”・・・。

翌日(3日)は・・・“雨月庵”から、この蔵のある“日田市”へと向う“(清)酒(焼)酎混淆”の旅と決め・・・就寝・・・。
by project-beppin | 2010-05-08 10:15 | 大分麦焼酎
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