豊後歳時記・・・彼岸花
昨日・・・田園風景の続く・・・豊肥線沿線を訪ねました・・・。
諺どおり・・・“暑さ寒さも 彼岸まで”になってほしいと願うのですが・・・まだ、何となく“夏のなごり”のような時候・・・。

豊後歳時記・・・彼岸花_c0001578_019314.jpgそんな時候であっても・・・いつの間にか・・・畦端を律儀に咲き初める「彼岸花」・・・別名“曼珠沙華”・・・。
緑が少しずつ黄色く変わりゆく棚田は・・・頭を垂れはじめた稲穂・・・金色に近づく“豊穣の彩”・・・。
その畦端の草刈りの後も・・・この紅い花だけ・・・刈り取られず挿し植えたように残る風情は・・・“豊穣”を願う農家の神への“献花”のようであり・・・地霊に捧げる“供花”のようでもあります・・・。

この花を忌み嫌うような言伝えや慣習が残る地方もありますが・・・
私は・・・この路傍のコントラストこそ・・・“豊後の初秋”を告げる自然の景色・・・と思っています。




豊後歳時記・・・彼岸花_c0001578_0254627.jpg


豊後歳時記・・・彼岸花_c0001578_0261476.jpg

豊後歳時記・・・彼岸花_c0001578_0263334.jpg
by project-beppin | 2005-09-21 00:28 | 大分の風土・行楽
<< “荒城の月”の舞台・・・岡城阯 ホロ香ばしい麦旨み・・・「自然麦」 >>