別府八湯風土記・・・明礬温泉の“湯の花小屋”
昨日は・・・曇り空の連休初日でした・・・。“ダラダラ”している・・・次男坊とオヤジ(私)を見かねて・・・「もう~!どっか二人で出かけてきたら~」と・・・女房殿・・・。「じゃぁ、行きまっかぁ~」・・・次男坊を誘って・・・気ままにドライブ・・・。

c0001578_11274590.jpg国道500号線を上り・・・高速道路の明礬大橋を潜ると・・・独特の臭気・・・山麓に寄り添って立ち並ぶ旅館街・・・“藁葺き小屋”の風景・・・「おとうさん、あれ何なん?」・・・。

「お風呂に入れる温泉の元を採ってるところ。見に行くか・・・」

地面からそのまま建つ藁葺きの三角屋根の中は・・・“湯の花畑”といわれる明礬(みょうばん)生産の“化学工場”です・・・。

歴史的には・・・江戸時代に始まるこの明礬生産・・・それまで中国からの輸入に頼っていた媒染剤(布染色の定着剤)・・・明礬(みょうばん=硫酸アルミニウム)を・・・国内初の量産化に成功したのが・・・この明礬地区だそうで・・・“天然記念物”にも指定されてるんです・・・。

明治期以降は・・・硫黄泉の湯治場としても発展してきた経緯から・・・この“明礬”も、それまでの“媒染剤”用途から・・・家庭用の“入浴剤=湯の花”として・・・別府温泉土産のロングセラーになっています・・・。

昔ながらの“湯の花小屋”が建ち並ぶ風景は・・・“地獄”と呼ばれる大地を・・・“化学工場”として活用した人の英知に・・・感服する風景でもあります。




c0001578_11291880.jpg実は・・・単純にできるものではないということ・・・。採取方法の説明看板を解説しますと・・・

大地から出ているのは“硫化ガスの噴気”・・・その噴気を行き渡らせるために小石を敷き詰めた層をつくり・・・その小石の上を通気性のある藁などを絨毯のように敷きつめた後・・・この地で採れる“青粘土”で表層を固める・・・という多層構造になっています。


c0001578_11523899.jpg“青粘土=モンモリロナイト”は・・・アルミニウムや鉄などのミネラル成分を含む天然粘土で・・・“泥湯”などにも使われているといえばわかりますか?


c0001578_11352524.jpg つまり・・・大地からの硫化ガスが・・・アルミニウムなどのミネラルを含む粘土層で化学反応して・・・“硫酸アルミニウム=ミョウバン”の結晶となって出来上がるという仕掛けです・・・。


c0001578_11355257.jpg この“湯の花小屋”の中は・・・“湯の花畑”と呼ばれるように・・・地面から淡黄色や白色の結晶が“芽吹く”ように成長します。1日で1ミリ、40日で採取というサイクルを・・・4回ほど繰り返すと・・・青粘土中のミネラルが反応し終わり・・・再度、“湯の花畑”を作り直すとのこと・・・。


c0001578_11361629.jpg 出来上がった“湯の花”は・・・“医薬部外品”とあるように・・・皮膚病などに効能を発揮するとのこと・・・。
こうして袋売りされるのがオーソドックス・・・今では・・・風呂釜を傷めないように・・・pHの改良などもされて・・・さまざまな商品が溢れてましたね・・・。


c0001578_1221097.jpg別府八湯・・・その中でも標高の最も高い温泉地区である・・・明礬温泉・・・。
「臭いなぁ~」という次男坊に・・・「こん臭いんを・・・体を治す入浴剤に利用でけんかなぁ~と・・・考えた人がおるんでぇ~・・・たいしたもんじゃ~っち・・・感心せにゃ~」と・・・オヤジとの“社会見学”は・・・少しは勉強になったでしょうか?・・・。

そうそう・・・ついでに・・・噴気の湯気に・・・オヤジがタバコの煙を吹きかけ・・・「ほらぁ~、これが雲のでける原理じゃ~」と・・・さらに白さを増す実験を実演して見せたんですが・・・シラケた顔で「タバコ吸いたかっただけやろ~」と次男坊・・・(ちぇっ!)見透かされてしまってまふ・・・(笑)。
by project-beppin | 2005-10-09 11:32 | 大分の風土・行楽 | Comments(0)
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 豊前と豊後を跨ぐ渓谷・・・須崎の滝 華やかな吟甘露・・・「杜谷」(... >>