中和した麹甘みが潜む・・・「久三郎」
大分市のBig Eye方面に行っていました・・・昼過ぎに、高速道路を通って別府方面へ向かう途中・・・いつもは、由布岳、鶴見岳、高崎山ときれいに並んで見える三山のですが・・・今日は由布岳と鶴見岳を蔽う“雪雲”・・・ポツンと高崎山だけが見えてました・・・。
案の定・・・別府の鶴見岳は今朝以上に“真っ白”・・・山頂は早くも“霧氷”が本番じゃないかなぁ・・・。

中和した麹甘みが潜む・・・「久三郎」_c0001578_244866.jpg先週、三和酒類さんのブログ「虚空の蔵 酒蔵日記」のエントリー“久三郎っていう米焼酎をご存じですか?”で・・・三和酒類さんが醸していた米焼酎『久三郎』が・・・生産中止になっていたことを知りました・・・。

実は私・・・この米焼酎の存在は知っていたものの・・・未だに飲んだことがありませんでした・・・。
長年、「いいちこ」や「西の星」にお世話になっておきながら(笑)・・・今でも、店頭では比較的よく見かける銘柄ですから・・・“いつでも飲めるやろ”という思いがどっかにあって・・・敢えて手に取ることはなかったのです・・・。

生産中止ということは・・・店頭モノが“デッドストック”であるということ・・・。ついつい・・・“もう、出会えないかもしれない”というフリーク的な衝動にかられ・・・本日、買って帰ってきたのであります・・・。
情報操作に簡単に引っかかる衝動購買心理は・・・自制心を超越しますね・・・(笑)。

帰り着けば・・・北海道産の甘塩“ほっけ”と“野菜天”・・・晩酌の取り合わせとしても、悪くありません・・・。早速、5:5の“お湯割”・・・冷え込んできた時にはちょっと熱めで・・・温まりながらいただきましょう・・・。

香りは、淡~く米を感じるかなという軽さ・・・口に含めば、柔らかな旨甘さもおとなしく味わえ・・・繊細な麹由来の吟香のような鼻抜け・・・スムースな喉越し・・・舌先とあと口に、辛口の余韻・・・。

残響となる辛口の余韻が・・・味わい的に気にかかりました・・・。“生”で飲んでみると・・・米麹の甘旨みと麦麹の辛甘みが互いを“中和”したような香りと優しいコクが潜んでいながら・・・やはりちょっと雑味っぽい粗さを感じてしまいます・・・。

米焼酎としての甘旨みの造りは、全く違うのですが・・・この雑味っぽい粗さは・・・やはり麦麹を使った米焼酎「旭菊」に・・・何処となく似ているような気がします・・・。

米焼酎と麦全麹を“中和”したような味わい・・・特徴的な各々の味わいの単調さを補ってはいるのですが・・・逆に言うと、特徴的な味わいまでも“中和”しちゃった・・・という感じもします・・・。

■「久三郎」(きゅうざぶろう)(三和酒類:宇佐市/不明:米・米麹・麦麹)25度・・・米焼酎
 香りは淡い米吟香、口に含んだ米らしい柔らかな旨甘さに鼻腔を通る麹の香を味わう3つの原酒ブレンドの米焼酎。米焼酎と麦全麹を“中和”したような味わい。
by project-beppin | 2005-12-15 02:07 | 地焼酎(米 ect.)
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