天然寒鰤の“トロ身”に・・・熟れた甘み「閻魔」
月曜日、日田で仕事・・・出かける時は雪でした・・・高速道路も別府から玖珠まで通行止め・・・。仕事の後・・・そのまま日田で“飲み会”に参加・・・。

天然寒鰤の“トロ身”に・・・熟れた甘み「閻魔」_c0001578_1581853.jpgその“飲み会”・・・“日田んし(日田の人々・・・の意)”の希望で“旨い刺身”をと・・・居酒屋を決めたそうです・・・。
内陸の日田盆地で・・・安くて旨い刺身って?・・・と、あまり期待していなかったのですが・・・なんのなんの、久しぶりに旨かったですよ・・・。

“天然寒鰤”・・・この切り身の“輝き”・・・冷凍モノではないことは、口に入れなくてもわかります・・・。“霜降り”のような“鰤トロ身”の艶・・・生脂が滲むような“蕩ける”口あたり・・・上質なネタであることを素直に感じますね・・・。他のネタも旨いです・・・冷え過ぎてない丁度いい頃合いの“烏賊”や“太刀魚”や“蛸”なども・・・。

“焼酎は?”との問いに・・・この席を囲んだ“日田んし”は・・・「いいちこ」と「閻魔」に二分・・・(へぇ~・・・)。この店の焼酎銘柄を見て、別府だったら・・・これだけ旨い刺身が肴ですから・・・ほとんどの人が「二階堂」と言うでしょうが・・・さすが、日田です・・・地元で造る味わいを大事にしてます・・・(そういえば、ビールも“サッポロ”だった・・・)。結局・・・押し切られて『閻魔』・・・俗に言う“樽モノ 赤閻魔”・・・。

“生”で半分ほど飲んでみましたが・・・樽の甘~い香りは、熟成果実のような芳香・・・樫樽らしい深さを持った甘みのコクが先行して、その後に続く麦らしいシャープなアルコール感・・・鼻腔に抜ける“後香”の余韻が楽しめ・・・喉越しも素直に主張する感じ・・・。どちらかというと・・・重たすぎない感じ・・・いけますねぇ~・・・。

後は・・・ゆっくりと7:3で濃いめの“水割り”・・・樽香がおとなしくなり、ウィスキーよりも素直に駆け抜ける淡麗な甘さで・・・麦本来ともいえるキレが冴えます・・・。

実は私・・・肴の旨さを“この樽香風味が邪魔するんじゃないのぉ~”と・・・思っていたんですが・・・飲んでみたら・・・“なるほどぉ~、こうやって飲むのかぁ~”と・・・感心してしまいました・・・。意外とこの“樽モノ”の方が、常圧蒸留の“緑閻魔”よりも・・・刺身に合いますね・・・。

これで・・・“日田の三地蔵”の“樽モノ”の代表銘柄・・・井上さんの「夜叉」、クンチョウさんの「薫露」、老松さんの「閻魔」と・・・ひととおり飲むことができました・・・。

■「閻魔」(老松酒造:日田市/常減ブレンド:麦・麦麹)25度・・・ウィスキータイプ
 熟成果実のような甘い芳香、樫樽らしい深さを持った甘みの円いコクと麦本来ともいえるキレが冴えるウィスキータイプ。素直に駆け抜ける淡麗な甘さと後香の余韻が飲み飽きない樽貯蔵の優品。




天然寒鰤の“トロ身”に・・・熟れた甘み「閻魔」_c0001578_2462977.jpg寒鰤の腹皮身は・・・まさに“鰤トロ”状態・・・この脂ののった旨さは・・・ホント、最高でした・・・今年一番の“絶品!”・・・。

そして・・・細切りした寒鰤の臓物“胃袋の湯引き”・・・これまた“肴”にもってこい!・・・。
フグ皮ほどコリコリしていないので・・・噛み切れる食感の噛み応えであって・・・噛みしめる味わいも・・・贅沢な“珍味”です。

九州らしい“寒鰤”の味わい方を・・・堪能しましたです・・・ハイッ!!!
by project-beppin | 2006-01-25 02:00 | 大分麦焼酎
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