県南の夏残影(その1)・・・津久見の石灰山
別府から佐伯に向かう途中・・・高速道路“大分道”を南下して(現在のところ)終点のとなる“津久見I.C.”を下りかかると見える・・・白い山肌の光景・・・。

c0001578_11375787.jpg石灰とセメントの街“津久見”・・・その象徴となるこの石灰岩鉱山の風景・・・。

石灰岩・・・太古の海中生物(有孔虫類、サンゴ類、石灰藻類など)の殻や骨格などが堆積し、数億年の時と地殻変動が生成した結晶を含む硬い岩石・・・“セメントの原鉱石”や“漆喰のもと”といえばお解かりいただけますね・・・。

“無尽蔵”と云われるこの津久見一帯の山から砕石されると・・・ベルトコンベアで運ばれ・・・市内のセメント工場で精製・・・整備された港湾からタンカーで大量輸送・・・。

この山肌を削る採石が始まったのは・・・90年前・・・。今では・・・日本一の生産量を誇る石灰山が上空からでもはっきりと確認できます・・・。
c0001578_11384568.jpg

この広大な山肌の変容こそ・・・近代の“殖産興業”と“戦後復興”を支え、大都市のビルや道路をつくる礎となった証の風景であると思えてなりません・・・。
 悪く言えば・・・“産業・社会基盤への生贄”の景・・・。
 良く言えば・・・“ランドスケープ彫刻”の景・・・。

この光景を目にすると・・・そんなこと思ってしまうオヤジです・・・(笑)。
by project-beppin | 2006-09-02 11:41 | 大分の風土・行楽 | Comments(10)
Commented by yaku at 2006-09-02 22:17 x
ランドスケープ彫刻の景でよろしいのではないでしょうか。
地元の産業は文化ですから。それで皆さん食ってきたのですから。
それを否定したら限られた生活しか出来ませんよね。

緑が尊重されることだけが文化だとは思いませんしね。

家族で帰省しましたが、由布岳の美しさを見せる時間が無くて残念でした。
Commented by 酎州大分 at 2006-09-02 23:23 x
yakuさん・・・お久しぶりです・・・。

ごもっとも・・・ランドスケープ彫刻の景・・・ということにしましょうかね・・・(笑)。

ご家族で帰省とは良かったですね・・・夏の集中豪雨もあったので・・・心配していました・・・。
由布岳・・・いつかゆっくりとご家族でご覧いただければ・・・幸いです・・・。
Commented by 名無しのごんべぇ at 2006-09-03 13:11 x
五木寛之氏の「青春の門」筑豊編?にこのような山が出ましたね。
実際この山のそばを通りましたが、‘奇妙な形をした山’でしたね。
見たのは15年ぐらい前、現在も採石しているのですかね。
で、何を・・大分、山口、福岡の地質を考えると石灰岩かなぁ。
石炭と石灰岩が同居したいたのでしょうか。
ボタ山や石灰岩の採石跡、文明進化の遺産として思いたい。
しかし草木が生えて忘れ去れる運命か。
そう思うと酎州大分さんのこの写真、後世に残す貴重な写真です。
Commented by yaku at 2006-09-03 18:41 x
需要が無くなったら山として復元してあげたら良いと思いますが、この段々な景色は地元の方にとっては原風景なのでしょうかねえ?
原風景だったら、また違う扱いがあるのかもしれないと思ってしまいます。
貴重な写真は多くの方に残して欲しいものです。
Commented by 酎州大分 at 2006-09-03 22:44 x
名無しのごんべぇさん・・・筑豊は石炭“ボタ山”・・・豊後は石灰“削り山”・・・。

この山は・・・現役も現役ですから・・・まだまだ山容が変わってゆくと思います・・・。

本当はここから海を見る側も・・・白い岩肌の向こうに・・・煙突が見えて・・・石灰の街らしいのですがね・・・。

そんな写真・・・地元の人もちゃんと撮ってると思いますよ・・・。
Commented by 酎州大分 at 2006-09-03 22:50 x
yakuさん・・・地元の人は日々は気づかなくとも・・・子供の頃見た原風景の山容と・・・ふと気づいて数十年後に眺めた山容とは・・・違っているんでしょう・・・。

既に・・・名前の付いた山が一つ消えてしまったとのこと・・・。

山を削り石灰資源を得るというこの地の“地霊”の原風景・・・定点観測で・・・その時代の原風景を・・・撮って残しておくことも必要でしょうね・・・。
Commented by きたかた at 2006-09-04 10:18 x
私の書き方が変だったのかもしれません。
筑豊にも‘削り山’いわゆる‘奇妙な形をした山’が一つだけあるんです。
ボタ山や宅地造成ではありません。
最後に見たのが15年ほど前、今は‘平地’になっているかもしれない。
ここは山の斜面の採石というより、山全体から採石が行われています。
その異様な姿は遠くからでも判ります。ある意味きれい。
何を採石しているのかなぁと思って・・・

Commented by 酎州大分 at 2006-09-05 20:59 x
きたかたさん・・・わかりました!・・・。

ありますね・・・10号線から見えるの“削り山”・・・苅田町の石灰山ですよ(たぶん?)・・・。宇○興産の採石場だと思います・・・。
http://www.google.co.jp/maphp?hl=ja&q=&ie=UTF8&om=1&z=14&ll=33.779932,130.95643&spn=0.040878,0.075445&t=k

ここも・・・採石している“ランドスケープ彫刻の景”ですね・・・。
Commented by 名無しのごんべぇ at 2006-09-05 22:15 x
いや、福岡県の中央部あたりでしたね。
昔はここで採石された石灰岩を、苅田町のセメント工場まで運んだのでしょうか。
苅田町には3つのセメント工場があるようですが、その中の企業の山だったかもしれませんね。(推測ですが)
山口県山陽小野田市近辺にも、“ランドスケープ彫刻の景”がたぶん見られることでしょう。
Commented by 酎州大分 at 2006-09-07 23:42 x
名無しのごんべぇさん・・・そうですね。
http://www.google.co.jp/maphp?hl=ja&q=&ie=UTF8&om=1&t=k&z=14&ll=33.675497,130.848026&spn=0.036857,0.042744
ですかね・・・。
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