丘陵岩窟の“慈悲”・・・高瀬石仏
ここ一週間ほどで・・・通勤通学も長袖姿に“衣替え”完了です・・・。朝夕の冷え込み・・・そろそろ、湯布院や玖珠などでは“朝霧”に包まれる時候・・・。

c0001578_11395046.jpg大分に出かけた先週・・・女房殿達が、SCで買い物をしている合間に・・・オヤジはひとりで近隣散策・・・大分市の郊外“稙田(わさだ)”周辺を走っていると・・・“七瀬川自然公園”に隣接する丘陵に“高瀬石仏”という看板・・・。“石仏フェチ”のオヤジは・・・ちょっと、寄ってみたくなるもんです・・・(笑)。

駐車場に車を止めて・・・道沿いの民家から農作業道のような道を上ると・・・稲刈り中の棚田脇には丘陵の崖・・・そこに場違いな感じの“案内板”が見え・・・その奥に鉄柵越しに祠(ほこら)の影・・・小さな“岩窟”の奥には彩色された岩窟仏の群像・・・。


c0001578_1142354.jpg
↑岩窟内の五体の御仏をパノラマ・モンタージュでご覧下さい・・・(写真をクリックすると大きく別表示します)。
c0001578_11455968.jpg

中央に“法界定印(ほうかいじょういん)”を結ぶ“胎蔵界大日如来”、・・・その中尊向って右に“如意輪観音”、“馬頭観音”・・・左に“大威徳明王”、“深沙大将”・・・という珍しい群仏の構成・・・。

この野にある“岩窟仏”の由縁は?と気になるところですが・・・“霊山(りょうぜん)”山麓の“稙田荘(わさだのしょう)”・・・やはり、当時の“豊後大神氏”系領主“稙田氏”・・・宇佐神宮や国東六郷満山・・・山岳修験道の密教観・・・などとの関係もあるようです・・・。

平安時代末期の密教色の強いこの磨崖仏・・・赤い背光や黒い顔相の彩色がくっきりと残る御影に肉彫り感にある“威厳”と“慈悲”の御心が迫ってくるようで・・・オヤジの煩悩と邪心に満ちた心も洗われ・・・思わず“ハンニャァ~ハラミダ・・・(わからないので中略)・・・般若心経・・・”と合掌していました・・・(笑)。

“豊後の石仏”・・・日頃、通り過ごすようなところにも・・・いにしえの“慈悲”に満ちた“石仏”が点在するという仏教文化の地霊に接することができました・・・。

※ ご覧戴いている皆様!・・・“見たよ!読んだよ!”とのメッセージ代わりに・・・人気blog ランキング】への応援クリック!を・・・よろしくお願いします・・・m(_ _)m。皆様のご支援の賜物でこの拙文ブログもなんとか続いております。ありがとうございます・・・。




c0001578_13104775.jpg胎蔵界大日如来”のご尊顔・・・丸肉彫りに近いその母性を秘めたような人々を見守る“慈悲”の表情・・・。

c0001578_1311135.jpg如意輪観音”・・・その、六臂(ろっぴ)の腕に持つ法具で煩悩を打ち砕き、苦るしみから救うとされる・・・立膝の御仏・・・。

c0001578_13111684.jpg>“馬頭観音”・・・別名“大持力明王”・・・諸悪を除くとされるだけでなく・・・民衆には、家畜農耕馬の守り神として信仰されるという・・・農耕の仏とも・・・。

c0001578_13113727.jpg大威徳明王”・・・"六面六臂六足"の水牛に跨る"西方守護"の戦いの守り神・・・。

c0001578_13115948.jpg深沙大将”・・・あの「西遊記」で知られる"玄奘三蔵"を守護した古代インドの神が仏教に取り込まれたものとも・・・多聞天の化身ともされる大般若経の護法神でもあります・・・。

ヘア・ワックスで逆立たせてもここまで立つか?と思わせる炎髪・・・ヒゲ面のどんぐり眼・・・腹には女性の人面ももつという・・・異形の仏・・・。このどことなく愛嬌のある忿怒の形相に・・・キャラの濃さがあります・・・(笑)。

c0001578_13121833.jpgその岩窟の右隣に小さな"龕(がん)"・・・ここには一つの蓮の茎根から咲いた三つの蓮華に載る"一根三茎仏"・・・"阿弥陀三尊"にも合掌・・・。

c0001578_13123299.jpg向いの田では・・・ちょうど、刈り取りの最中・・・小雨に濡れた稲穂に秋の風情・・・稔の豊穣にも合掌・・・。
by project-beppin | 2007-10-20 13:12 | 大分の風土・行楽 | Comments(2)
Commented by 末吉 at 2007-11-27 22:44 x
ご無沙汰です。深沙大将を見つけてコメントします。
実はたまたま道路にあった花束が「デッドボール × ツツイヅツ」という青春小説のプロモーションだったんです。そのことをblogに書いたら著者からメールを頂くという。稀な経験をしました。大分と大分弁をたっぷり描いていて、馴染みの地名、名物、学校などが出てきます。その中に「深沙大将に似ちょる」というセリフがありました。こんな顔なんですね。色々あります。

ついでにトラックバック打ち込みます。
Commented by 酎州大分 at 2007-11-29 00:40 x
すえよしさん・・・こちらこそご無沙汰です・・・。

大分が舞台の小説ですか?・・・“著者”からのメールとは・・・感動でしょうね・・・。

深沙大将・・・憎めない愛嬌がありますね・・・。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

<< 竹灯りの“天の川”・・・「ひた... “羽田”で飲む“国東”地酒・・... >>