“魔酔”の葡萄酒“搾り滓”取焼酎・・・「GRAPPA DI CHIANTI」
今朝、・・・山肌も“桜”から“萌木”へと向かう風景・・・今年、初めて電線に止まり愛らしく羽を休める“燕”の“つがい姿”を見かけました・・・晴天のぽかぽか陽気“春好日”ですね・・・。

“魔酔”の葡萄酒“搾り滓”取焼酎・・・「GRAPPA DI CHIANTI」_c0001578_17343045.jpgさて、“居酒屋逍遥”シリーズ・・・鮮魚居酒屋“いづつ”を出た後、二次会へと向ったのが、知人の行きつけのJAZZ ショットバー“FUNK(ファンク)”・・・ここで、思いがけない鮮烈な印象の一瓶と“初対面”したのであります・・・。

その一瓶というのが、後輩が別府を訪れたイタリア人を休日に案内したお礼として贈られたという“蒸留酒”・・・それも、日本には(たぶん)“初上陸”となる“プライベート・ブランド”の“GRAPPA(グラッパ)”・・・『TENUTA MONTEADORNO GRAPPA DI CHIANTI』・・・。

後輩が持ち込んだこの瓶を皆で飲む許可をもらって・・・各自に配られた“ショットグラス”にこの“ワイン”の“搾り滓”から取った“蒸留酒”・・・つまり“伊太利亜葡萄酒”の“滓取焼酎原酒”を注ぎます・・・。

“ストレート”をグビッと含むと・・・芳しき43°のアルコールがもつトロ味感・・・赤ワイン品種らしい“葡萄粒皮”の渋味さえ伝わるような香気成分が鼻腔へと濃厚に拡散する恍惚感・・・驚愕のその風味に“ぬぉっぅ~! 旨い! むっちゃ旨~い!”と・・・思わず席を立ってしまったオヤジであります・・・(笑)。

“葡萄焼酎”ではなく・・・(何度も言いますが)葡萄酒“搾り滓”取焼酎・・・アルコール発酵した“ワイン葡萄”だからこその確かな蒸留香気・・・口中で拡散し、喉越しで“妖艶”な高濃度アルコールの“エッジ感”を伴いますので・・・“ストロング”なだけの単純さよりも・・・余韻に“フルボディー”な“インパクト感”が響きます・・・。

“初対面”で魅了されてしまったオヤジは・・・賎しいほどグビグビと“ショットグラス”に注ぎ足してついつい、飲んでしまったのであります・・・。

この後・・・遠路を歩いて“痛飲午前様”で帰宅したらしいのですが・・・二年ぶりの“魔酔”状態・・・戻りつくまでの“記憶”はなく・・・擦り傷だらけだったとのこと・・・翌日も“二日酔い”・・・一日のたうち回りました・・・(爆)。

それにしても・・・この“妖艶”な“魔酔”蒸留酒“GRAPPA(グラッパ)”・・・忘れられません・・・(自爆)。

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“魔酔”の葡萄酒“搾り滓”取焼酎・・・「GRAPPA DI CHIANTI」_c0001578_21191237.jpgイタリア・トスカーナ地方の風土が宿る“SPIRITS of Toscany”であること・・・この時点では知らなかったのですが・・・とりあえず各自が“ショットグラス”を持って“乾杯”・・・。

まるで“ルネッサンス”の絵画のような光線と・・・瞬間の躍動感のブレたところ・・・“イタリア”っぽく思って気に入っているのは・・・“魔酔”に襲われる前のオヤジです・・・(笑)。

この“乾杯”で皆、この蒸留酒に口をつけたのですが・・・焼酎慣れしている知人とオヤジは“スピリッツ”としての香気とアルコール濃度の旨さに・・・その他の方々も“葡萄酒”滓の高貴な香気に・・・嵌ってました・・・。

“魔酔”の葡萄酒“搾り滓”取焼酎・・・「GRAPPA DI CHIANTI」_c0001578_21194587.jpgこのオヤジを“魔酔”状態に陥れた恐るべき“GRAPPA”とは何か?・・・ここのところ、そればかり調べていました・・・(笑)。

すると・・・酒文化研究所のサイトで“輝きだしたグラッパ”の記事を読み・・・我々の清酒醸造文化から派生した“粕取”焼酎と・・・その社会的な背景が似ているようにも思えたのです・・・。

そして・・・各ワイン農園ごとにこの“グラッパ”を蒸留しているという・・・地霊の宿る蒸留酒であることも知り得たのでした・・・。

“魔酔”の葡萄酒“搾り滓”取焼酎・・・「GRAPPA DI CHIANTI」_c0001578_21201578.jpgこの『TENUTA MONTEADORNO GRAPPA DI CHIANTI』・・・銘柄名を和訳すると“モンテ・アドルノ農園 - キャンティのグラッパ”・・・。

つまり・・・イタリアのワイン法で“統制保証付原産地呼称ワイン”として“Toscana=トスカーナ州”の“CHIANTI=キャンティ地域”原産の葡萄で造られた証の“GRAPPA”ということです・・・。

その上、驚いたのは・・・(日本で謂う)“グリーンツーリズム”の宿泊施設も併せ持つという“TENUTA=葡萄農園”である“MONTEADORUNO”オリジナルラベルだということ・・・。


“魔酔”の葡萄酒“搾り滓”取焼酎・・・「GRAPPA DI CHIANTI」_c0001578_031785.jpg自らの大地の豊穣を“葡萄酒”とし・・・その搾り滓を蒸留所に持ち込んで自家“GRAPPA”とする・・・。これぞ正に“GRAPPA”が・・・自らが飲む“地酒”として定着しているからこそ為せることだと思います・・・。

ちなみに・・・この葡萄農園“MONTEADORUNO”は“Firenze(フィレンツェ)県”の“Montaione”にあるらしいのですが・・・この瓶詰め製造した“Distilleria=蒸留所”は“Barberino Val d'Elsa”にある“ D.E.T.A.” s.r.l.=有限会社だそうです・・・。


これはまるで、大分だと・・・院内町“余谷”の棚田米を宇佐の蒸留所“常徳屋酒造場”で米焼酎「余谷物語」にして・・・また、“余谷”の里に還して“グリーンツーリズム”の“地酒”となるのと・・・同じですね・・・。

米焼酎「唐変木」、麦焼酎「西の星」、「ほげほっぽ」、「がまだす」、はと麦焼酎「ちとせ」などなど・・・その取り組みがこういう“地酒文化”の“スピリッツ・ツーリズム”に昇華すれば・・・さらに大分の“焼酎”が“地霊”を宿すことでしょう・・・。
そうなることを・・・期待します・・・。
by project-beppin | 2008-04-20 17:31 | 焼酎文化考
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