芳薫“ビター・クラッシック”・・・「魔法酔」
梅雨も“本番”となると・・・ここ数年、九州の何処かで必ず“ゲリラ雨=集中豪雨”・・・一昨日(6月30日)から昨日(1日)の明け方にかけて確かに別府も降りましたが・・・凄まじい雨の被害を受けたのが“熊本北部”と“大分県西部”の日田市周辺・・・ニュースが伝えたように記録的な24時間降水量だったと・・・。

芳薫“ビター・クラッシック”・・・「魔法酔」_c0001578_0191566.jpg別府も“シトシト”と降り続くという梅雨のイメージがなくて・・・曇、雨、晴、曇、雨・・・と日替わりに近い空模様が続いています・・・。

この日も帰り道は小雨が残るような天気・・・玄関を開けるなり“ジトォー”とした開襟シャツをはだけて“ただいまぁ~”と・・・食後に寛ぐ家族の“おかえりぃ”も愛想ナシ・・・食卓に残るオヤジ分の“おかず”に目をやりながら・・・短パンとTシャツに着替えたオヤジの“晩酌”と相成りました・・・。

麦茶を一杯飲んで食卓に着き・・・並んでいたのがこの3品・・・ゆずポン酢風味で“白菜と豚バラの蒸煮”、だし味噌風味の“こねり”、酢に醤油の“〆鯖”・・・油っぽくないところが“梅雨バテ”気味のオヤジにはありがたい・・・。

ついつい“試してみよう”と開封した一本は・・・豊後大野は“丹誠酒類”の長期貯蔵“常圧”酎・・・この時候ですから迷わず“ロック”・・・『魔法酔』・・・。

先ずは、開封時に嗅ぐ香り・・・想わずググッと引き込まれるような甘く香ばしい放香・・・潤ったリキュールアロマのようなとでもいいましょうか・・・期待させます・・・。

そのアロマから膨らんだ期待を・・・氷を入れた小ぶりの猪口に注ぎ・・・氷が融けて浮き上がった頃合いで一口・・・表層は水っぽく薄くなっているはずなんですが、なんとも旨い!・・・甘みが先立つ麦独特の芳ばしさ・・・。もう、この時点で“アタリ”です・・・(笑)。

「旨めぇなぁ~」と口にしてしまうと・・・女房殿が横取り・・・嘗めるようにちょっと飲んで「おいしいね、常蔵みたい・・・うーん、もうちょっと・・・」と二口、三口・・・。

これが飲み始めると止めれない“魔法”なんでしょうか・・・女房殿から取り戻して、濃い味わいを含んでみましたが・・・ほど好い苦旨みの芳ばしさに甘旨みの伸びる鼻抜けの“芳薫”が見事に味わい深い・・・。

長期貯蔵だけあって、角がとれた円みに満ちたアルコール感もスムーズに口中を転がるようで・・・喉越しも芳ばしい甘旨み“ビター”感の余韻と鼻腔の“残り香”の追憶に酔いしれます・・・。音楽に譬えるなら正に“クラッシック”・・・長期貯蔵“常圧”の“交響曲”ですな・・・。ギンギン迫り来る響きではないのですが・・・瞼を閉じながら深く利き飲める響きがあります・・・。

■「魔法酔」(丹誠酒類:豊後大野市/常圧:麦・麦麹)25度・・・ガツン濃厚タイプ
 甘く芳ばしい円やかな麦の薫りと、バランスのいい甘旨みと苦芳ばしさの複層する円熟したアルコール感の濃厚タイプ。交響曲のように印象深いビターな味わいの余韻と、スムーズなアロマの追憶が心に残る優品。

※ ご覧戴いている皆様!・・・皆様から頂戴した“善意”の人気blog ランキング】への応援クリック!・・・これだけ(コンテンツ・エントリーを)怠慢したにもかかわらず・・・現在もなんとか持ち直して100位前後をウロウロですので感謝感激であります・・・。これからも、ご覧いただいて“早く麦焼酎飲んで載せろよ!”とか“それでも、また見たるでぇ~”とか・・・“広い心”をお持ちの方は・・・人気blog ランキング】への応援クリック!を・・・“都合のいいお願い”ですが、よろしくお願いします・・・m(_ _)m。皆様のご支援の賜物でこの拙文ブログもなんとか続いております。ありがとうございます・・・。




芳薫“ビター・クラッシック”・・・「魔法酔」_c0001578_0194946.jpg“白菜と豚バラの蒸煮”・・・いつの間にか女房殿の得意料理になった感のあるこのあっさり旨さ・・・塩胡椒のみの“豚バラ”を焼いて白菜を加え蓋して蒸し焼きだけとか・・・。

少ししか残っていなかったようで・・・“ゆずポン酢”が香酸味で夏らしい味わい・・・。


芳薫“ビター・クラッシック”・・・「魔法酔」_c0001578_0202172.jpgで・・・これは初夏の“食物詩”たる大分の“苦瓜”料理・・・イリコを入れた油で茄子と苦瓜を炒め、だし味噌で炒りあげ、水練り小麦粉でトロみをつけた郷土料理“こねり”・・・“(小麦)粉練り”で“捏ねる”からとかいろいろ謂われていますが・・・なんとも滋味な苦瓜の苦旨さと茄子の食感に薄めのイリコ味噌風味がよろし・・・。

ポピュラーな“郷土料理”なんで・・・“美味んぼ”でも紹介されたとか・・・炒める時の大きい音を方言“おらぶ”が訛って国東地方では“おらんだ”と言うとか・・・。ちょっと、有名になり過ぎましたが・・・味わいは派手さがなく真面目な“家庭”料理です・・・。

芳薫“ビター・クラッシック”・・・「魔法酔」_c0001578_0204765.jpg酢が強めの“〆鯖”・・・醤油もつけて食しました・・・。

これには・・・清酒でもいいですね・・・。

芳薫“ビター・クラッシック”・・・「魔法酔」_c0001578_021424.jpgこの複層する“常圧”の深淵・・・朝地町の焼酎蔵であった旧“牟礼鶴酒造”と緒方町の清酒蔵“吉良酒造”が一つになり“丹誠酒類”となったのですが・・・そのラベルの“魔方陣”風のデザインを囲むように並ぶ文字は“牟礼鶴之蔵伝承常圧蒸留芳醇円熟大分麦焼酎”と在ります・・・。

スタンダードなドライ系「荒城の月」も旨し、この長期貯蔵「荒城の月 浪漫」や樽モノも好いのですが・・・この蔵にも長期貯蔵の“常圧”が在ったとは・・・新化し深化する進化・・・“大分麦焼酎”の醍醐味はまだ広がり続けていますね・・・。

語りすぎますが・・・これ旨いですよ・・・。
by project-beppin | 2009-07-02 00:38 | 大分麦焼酎
<< 美しき“肉質”の“極味”・・・... “土・日”もワンコイン・ランチ... >>