杵築散策(プロローグ):酒造碑
杵築の谷町界隈から仲町方面へ歩いていると・・・市役所の隣にある酒屋さん・・・“智恵の井酒舗”の前で、こんなものを見つけました・・・「酒造碑」

杵築散策(プロローグ):酒造碑_c0001578_1144918.jpg菰樽(こもだる)の上に角樽(つのだる)がのったモニュメント・・・今は、酒販店ですが・・・その昔は、造り酒屋・・・つまり蔵元だったことを記す碑なのです・・・。

こうして町の歴史を記す・・・地元の良質な水と米で醸されていること・・・醸造業が商家であったことと・・・軒を並べるほど日常生活の必需品であったこと・・・。

あらためて・・・“地産地消”・・・なんて言っている今が・・・どことなく、滑稽に思えるのは・・・私だけでしょうかねぇ・・・。





杵築散策(プロローグ):酒造碑_c0001578_11451190.jpg側面にある“碑文”を読んでみると・・・この界隈だけでも・・・4軒の造り酒屋が立ち並んでいたことを知ることができます。
大分は、北部九州の清酒文化圏ですから、通常“酒”とあるのは・・・清酒のことですね。
「寶美人」
「初娘」
「智恵の井」 「八千代」
「酒の井」
これらの銘柄の味わいやラベルを・・・私は、知りませんから・・・味わったことがある方や記憶に残っている方も・・・少なくなっているんでしょうねぇ・・・。

現在、杵築の蔵元は・・・清酒「智恵美人」を醸す中野酒造さんのみになってしまいました。
中野酒造さんは・・・この清酒の吟醸粕で・・・粕取焼酎の『蔵治』や『みろく』も造ってますね。あぁ・・・今夜は・・・これを飲みたくなりました・・・。
by project-beppin | 2005-05-28 11:56 | 焼酎文化考
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