“酔人”に捧げるあっさりスープ・・・九丁目の八ちょう目「ラーメン」
“木枯し”ほど冷たい風ではありませんでしたが・・・強風の吹く一日でした。別府湾の波も高く・・・鶴見岳の山麓も、木々の葉を一気に落としてしまった感じ・・・。

“酔人”に捧げるあっさりスープ・・・九丁目の八ちょう目「ラーメン」_c0001578_2324334.jpg先日、久しぶりに沁み入るような“コップ酒”の旨さに酔いしれた・・・私の隠れ屋的“赤提灯”・・・「九丁目の八丁目」。
そのエントリーに・・・思わずコメントを書き込んでくださった“なおみ”さんが・・・思い出をたぐり寄せるように“透明なあっさりスープ”と表現した・・・そのおススメの『ラーメン』こそ・・・これなんです。

“もやし”と“葱”に・・・チャーシューというより“茹で豚スライス”に近いシンプル過ぎる具材の盛り付け・・・。
清楚な味わいのストレート細麺自体もあっさり系ですが・・・“さらり”と絡むスープがなんとも優れもの・・・。
このスープ・・・“白濁(はくだく)濃厚”ではなく・・・あっさりした塩加減が絶妙な“白湯(パイタン)淡口”と表したくなる・・・トンコツ風・・・。

そっけなさそうに見えますが・・・気分よく仕上がった“酔人”に捧げるには・・・脂ぎった濃厚トンコツより・・・断然、このあっさりスープが・・・優しい旨さに思えます。
正に、“仕上げの一杯のためのラーメン”という・・・心遣いの味わいです・・・。

ただし・・・余りに“そっけない”と思う時には・・・“スタンダール”の「赤と黒」・・・もとい、“スタンダード”な“赤”と“黒”の“トッピング香味料”で・・・アレンジできるのが・・・これまた、エエんですわぁ~・・・。

■ラーメン:九丁目の八ちょう目/別府市光町



“酔人”に捧げるあっさりスープ・・・九丁目の八ちょう目「ラーメン」_c0001578_2325769.jpg“赤”とは・・・言わずと知れた“紅生姜”・・・九州ではお馴染みですから・・・その鮮烈な色彩とともに独特の“香味酢”がアクセントになって・・・ピピッと味わいを引き締めますね・・・。

“黒”とは・・・知る人ぞ知る“醤油ニンニク”・・・ニンニク・スライスの醤油漬け・・・この店では昔っから、この臭過ぎないニンニクらしさとマッタリ濃く香る醤油が・・・ラーメンにも、冷やっこにも、おでんの豆腐にも・・・「好みでどうぞ!」と・・・好きなだけのせることができる“トッピング香味料”です・・・。

麺と混ぜ絡めながら・・・スープがこの醤油で適度に濁りかけたぐらいを・・・ズッズッ~と啜って掻き込むと・・・口中で噛んで沁み出る香味醤油のコク・・・鼻に抜けるニンニク風味・・・“くぉ~、効くぅ~、何んとも旨いがな”・・・ってな感じです・・・。

ホント!・・・これが!旨いんです・・・これが・・・。
by project-beppin | 2005-11-30 02:34 | 美食の街
<< 竹のお話:その4・・・竹編組の魅力 脂ののった“関サバ”には・・・... >>