堪能~臼杵ふぐ会席・・・前編:“刺し肝和え”を“ヒレ酒”で
街並み散歩後、お茶を飲んで・・・いったん宿へチェックイン・・・。陽も落ち、臼杵城址(臼杵公園)の“二本一の樅の木クリスマスツリー”の点灯が始まれば・・・待ちに待った“忘年会”の“ふぐ会席”をいただきに・・・「喜楽庵」へ向かいます・・・。

c0001578_21393283.jpg風格ある佇まいの“老舗料亭”の敷居を跨ぐのが・・・場違いなオイさんには・・・緊張の一瞬であります・・・(笑)。

お座敷に通されて・・・庭を眺めながら・・・和やかにひととき歓談の後、早速“忘年会”らしく挨拶と慰労の言葉があって・・・会席が始まります・・・。

c0001578_2581372.jpg普通なら・・・ここで“ビールで乾杯!”でしょ!・・・ところが・・・とある御仁・・・「ビールじゃ、腹がふとる(いっぱいになるの意)なぁ~・・・もう、最初っから“ヒレ酒”で行こぉう!」と・・・。

これから始まる“ふぐのフルコース”を・・・“ビール腹”で味わうは失礼と言うことのようで・・・“ふぐ”は、“清酒の燗”で入るのが・・・よろし・・・だそうです。
その気持ちは・・・何となく、よ~くわかります・・・。

さて・・・本場“臼杵のふぐ会席”・・・堪能させていただきましょうかぁ~・・・。

 “先付”に“きらすまめし”・・・
 “前菜”に“海老のパセリソース”、“茄子田楽”、“数の子”、“牡蠣の煮付け”、“慈姑(くわい)チップス”・・・

そして・・・
 言わずと知れた“ふぐのうす造り=ふぐ刺し”へと・・・くぅ~・・・。
(詳しくは・・・↓をクリック)




c0001578_2582732.jpg先付の・・・郷土料理「きらすまめし」・・・醤油に漬した“鰤の切り身”に・・・上品な酢加減の“おから”と“細葱”を和えて・・・“針生姜”・・・。
もちろん・・・添えられた“黄かぼす”を絞って・・・いただきます。

かぼすでフレッシュな酸味の効いた甘酢加減が絶妙の“おから”が口の中で広がり・・・“鰤”の控えめな醤油旨さの食感・・・噛めば“スッル”と身の歯応えと繊細な生姜の風味・・・“酢の物”でありながら嫌味がない一品です・・・。

c0001578_21223653.jpg前菜は・・・海老のプリッとした食感もさることながら・・・やはり、もうひとつの臼杵の醸造文化である“味噌と醤油”の味わいが活きる・・・「茄子田楽」の“味噌”を程好く甘口でまとめた仕立てと・・・「煮牡蠣」を煮付けた薄味の甘辛醤油ダシの丁度好い味付け・・・これには、唸りました・・・。

c0001578_2591275.jpg酢ものの先付、味わいと食感を楽しむ前菜のあとは・・・早くも“メインディッシュ”の「ふぐのうす造り」の大皿が登場しました・・・。

ポン酢に・・・“つみれ”のように浮かぶ肝と・・・浅葱と紅葉オロシを溶いて・・・準備完了・・・。

ふぐ皮や浅葱とともに綺麗に透き通る薄造りの“ふぐ刺し”を2、3枚一緒に巻いて・・・ポン酢にくぐらせ・・・口に運びます・・・口福、至福、ふぐ福・・・福福!・・・。

c0001578_2594199.jpgふぐ刺し・・・噛み応えがありながら、淡白で甘みをもつ清楚な食感・・・口中では、ポン酢のシャープな酸旨みが最初に広がって・・・噛んでいるうちに、ポン酢よりふぐ本来の刺身の旨みに・・・大満足する感じ・・・。

c0001578_30586.jpgこれ、この食感と落ち着いた旨みが・・・“ふぐ刺し”の魅力なんですが・・・この繊細な味わいを・・・贅沢に味わうなら・・「刺しの肝和え」・・・ポン酢に漬して豪快に喰らう・・・こんな時に遠慮して、お行儀よく食べることなんて・・・無理なんですから・・・(笑)。


c0001578_302569.jpgこうやって、あっさりと大胆に味わいっているんですが・・・こんな時ほど・・・「ヒレ酒」・・・炙った“ふぐヒレ”の焦げ香ばしさが混じるマッタリと濃~い“熱燗”が最高なんです・・・。

仲居さんに「この“ヒレ酒”に使うお酒は、“一の井手”さん?」と聞けば・・・
「そうです、よくご存知ですねぇ。」と・・・。
で・・・「一の井手さんの何かな?」と執こく訊ねると・・・
「さあ、“ヒレ酒”用にお願いしているものだと聞いてはいますが・・・」と・・・ヒミツにされちゃいました・・・。
いやぁ~・・・やっぱり、「ヒレ酒」は年に一度・・・こんな場所で、この刺し身とともに味わえると・・・それだけで・・・“忘年”できちゃいますよ・・・(笑)。

堪能~臼杵ふぐ会席(後編)・・・に、つづく・・・
by project-beppin | 2005-12-27 03:08 | 美食の街
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