もうひとつの“白酒”・・・豊後の正調「花の宴」
冷たい雨が降っていました・・・でも、雨ですから・・・春が近づいてきたんでしょう・・・“桜”の開花予報も発表されましたし・・・。“桃の節句”も・・・明後日ですね・・・。

もうひとつの“白酒”・・・豊後の正調「花の宴」_c0001578_23403234.jpg今日は早く終って・・・酒屋を廻ってから20時に帰り着きました・・・。
酒屋を廻った理由は・・・この“白酒”探索だったのです・・・。

実は昨日、「中津の古式“白酒”を飲んだョ」と・・・知人に自慢気に話したところ・・・

知人 「えっ?竹田でも造っちょる(造っているの意)って、テレビで見たぞぉ~」と・・・。

私 「竹田でぇ?、まだ造っちょるって・・・?」

そんな会話をしたもんですから・・・別府の酒屋で焼酎物色、兼、もうひとつの“白酒(しろざけ)”探索・・・。

たまたまでしょうが・・・道すがらに寄った酒屋で運よく発見!・・・レジ脇に置いてありました・・・熊谷酒造さんの“白酒”『花の宴』・・・アルコール度数13°。

“焼鳥”ほかで夕食を終えて・・・アテに残しておいた女房殿お手製の“椎茸と肉入りの金平牛蒡”とともに・・・早速、飲んでみました・・・。

女房殿は・・・ショットグラスに入れて、そのまま“トロリ感”を・・・。
私は・・・“きたかたさん”にコメントした美峰酒類(新潟支社)さんの米焼酎「こしひかり」25°で割り増しし・・・更に、“お湯割り”にしたものをよくかき混ぜて・・・飲みやすい“ブレンド・カクテル”で・・・。

“ブレンド・カクテル”は・・・ちょっと米焼酎の辛みが出ていますが・・・この“白酒”由来の奥行きのあるコク甘みの味わいもあって・・・それなりに旨いです・・・。

女房殿も・・・「トロっとしていて、オイシイ」と・・・お気に入りです・・・。
そんな会話をしながら・・・“白酒”を楽しむ私たちの前には・・・宿題を終えた次男坊・・・パジャマ姿で“ケロロ軍曹”の似顔絵を描いて遊んでました・・・(笑)。




もうひとつの“白酒”・・・豊後の正調「花の宴」_c0001578_23405097.jpg私も、二杯目は・・・“そのまま”でいただいています・・・。

香りは・・・甘いコク深さを感じますね・・・。飲んだ感じの口あたり・・・トロっとしている粘度も・・・練りあがった米糊のように滑らかです・・・。
なんといっても、その味わいが・・・“甘酒”とは違って・・・独特のコクのある“芳醇濃厚”・・・。この風味を醸すアルコール分は・・・間違いなく“焼酎”です・・・。

飲んだ時に、表面に出てくる甘旨みが・・・落ち着いているんですが・・・その奥に潜むアルコール由来のコク旨みに・・・何となく“正調粕取焼酎”の“長期貯蔵=古酒”のような・・・芳香風味があるんです・・・。

喉越しに・・・“辛旨さ”が混じったような味わいも感じるので・・・この中には・・・熊谷酒造さんの“唯一無二”の米麦焼酎「岡城」が入っているのかな?・・・それとも?・・・と思ってしまうほど・・・“焼酎好き”には堪らない“白酒”です・・・。

豊前中津の「耶馬の初雪」が“甘酒”に近い味わいであるのに対して・・・豊後竹田の「花の宴」は・・・“癖”はありますが、“米麹焼酎”を柱にした“コク深い”味わいのような気がします・・・。

“地霊”の宿る酒文化・・・飲んでみないとわからないところが・・・“飽くなき興味”を、深化させてくれるんですね・・・。
by project-beppin | 2006-03-01 23:41 | 大分地霊の酒 ect.
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