洒落た宴席で・・・「なかむら穣」
昨日、別府公園の“梅園”の後・・・午後の仕事を早めに片付けて・・・夕方からは、知人宅の“宴席”に参加しました・・・。

洒落た宴席で・・・「なかむら穣」_c0001578_22113612.jpg“現代の数奇屋人”的な“洒落人”である知人は・・・“海外に行ってきた報告会”と称して・・・その土産話を肴に・・・思い出の地の美味しいワインを抜いて・・・楽しく飲みましょうと・・・この宴を企画してくれました・・・。

ご家族と仲間が集まれば・・・テーブルの上には・・・竹の洒落た盛器に“刺身の盛り合せ”・・・豪華なテーブルを囲みます・・・。先ずは、ビールで・・・乾杯~!
その後は・・・思い出話も織り交ぜた美味しいイタリア・ワインも堪能しながら・・・各々、持ち寄ったビール、清酒、焼酎も一緒に・・・。

そんな“宴席”に声をかけていただいた私としては・・・芋焼酎が好きなこの知人への“とっておきの一本”を選んだつもりで・・・この芋焼酎“原酒”を持参しました・・・『なかむら穣』37°・・・。

もちろん、私もこれまで飲んだことのない芋焼酎でしたので・・・“お毒味”といいながら・・・“生”で飲んでみました・・・。

“ふわっ~”と柔らかくも鮮明な香りが宿る感じで匂い発つ甘い芳香・・・口に含んめば、重なりあう馥郁たる味わいの円やかさ・・・深く滑らかな“白麹”芋の奥行きと上質な甘旨さが・・・口あたりの優しさを損なわずに・・・鼻腔にも安らぎを与えるような気品のあるアロマとなって・・・広がるようです・・・。原酒にありがちなパンチの効いたアルコール感ではなく・・・“柔能く剛を制す”とはこのこと!・・・と思ってしまうほど・・・喉越しも、余韻も円やかさに包まれた清らかなアルコール感でした・・・。

いやいや、確かに旨いのですが・・・この日は“御呼ばれ”の“宴席”ですから・・・この味わい話は“野暮”というもの・・・。

■「なかむら穣」(中村酒造場:鹿児島県国分市/常圧:芋・米麹)37度

実は、この“宴席”は・・・これよりも“洒落た演出”と・・・さらに話題をさらった衝撃の“芋焼酎”がありました・・・(笑)。




洒落た宴席で・・・「なかむら穣」_c0001578_221228.jpg宴席のテーブルには・・・ご覧のとおり・・・竹の洒落た盛器に“刺身の盛り合せ”・・・この竹の盛器を作ったのは・・・この主宰した知人・・・。
私などは・・・こんな感性も創作力も持ち合わせていないもんですから・・・唯々、驚愕、瞠目・・・そして感嘆・・・。

その“刺身の盛り合せ”は・・・料理のプロが盛り付けたらしいのですが・・・その料理人からも「今度、この竹の器貸して・・・」と・・・依頼があったそうです・・・。


洒落た宴席で・・・「なかむら穣」_c0001578_2212285.jpgその上・・・示し合わせたように・・・“青竹のカッポ酒器”まで・・・揃いました・・・。

これは・・・集まった仲間のひとり(私の先輩)が・・・この日のために、自ら削った“青竹の杯”を持参したものでして・・・その“洒落人”心を持ち合わせている人同士の・・・この思いがけない取り合せの“妙”には・・・参りました・・・私など、足元にも及びません・・・。
(ちょっと見慣れない芋焼酎原酒を持ち込む程度じゃ・・・恥ずかしい限り・・・トホトホ・・・)

奥様お手製の“とりもつ”も・・・洒落た器に・・・

丸竹の留め棒のある棚には・・・お気に入りの焼酎も・・・


洒落た宴席で・・・「なかむら穣」_c0001578_22124241.jpgで・・・さすがの「なかむら穣」も霞んでしまう“芋焼酎”が・・・これです・・・自己酎ラベルの『もうりいいぞ』・・・(笑)。

謎に包まれた・・・芋と麦麹の焼酎だそうです・・・?(ブレンドか?・・・)
主宰した知人は「これを飲ませたかった!」と・・・この“宴席”のもうひとつの“サプライズ”がこれであったと・・・明かしたのです・・・。

さっそく・・・御相伴にあずかりまして・・・飲んでみました・・・。

な、なぁ~んとも言えぬ・・・麦苦臭さ(し、しっ失礼・・・)の奥に潜む芋の風味・・・和水してあるような水っぽさがあるんですが・・・アルコール感は薄れていて・・・飲み慣れてくると・・・このどこかにありそうで・・・絶対ないような・・・癖のある味わいの舌残りが・・・滋味な風貌を醸しているんですなぁ・・・これが・・・。

なぜか・・・比較対象となるものがこれまでにないような味わいで・・・旨いとは言えないのですが・・・不味いとも言えない・・・確かにこの日最高の“サプライズ”でした・・・(笑)。

結局、これを持ち出した知人は・・・「兼八にちょっと似ちょんやろ?」と・・・飲んだ私に問いただすのですが・・・
私も・・・「そりゃぁ~兼八に失礼やろぉ~」と返答しながら・・・飲み進むうちに「う~ん、似てる気もしてきた・・・」と・・・とうとう、味覚が麻痺してしまった次第です・・・旨く感じ始めたのですから・・・(笑)。

この後も・・・“鯛のアラのお澄まし”や“シーフード・スパゲティー”などをいただきながら・・・
楽しいひとときの会話を楽しんで・・・すっかり出来上がった私・・・。


洒落た宴席で・・・「なかむら穣」_c0001578_2213032.jpg冷たい空気にあたろうと・・・ベランダで一服していると・・・鉢植えの桃の木でしょうか・・・花の蕾を膨らませていました・・・。

ホント・・・話も料理も酒も・・・“洒落た宴席”を堪能させていただきました・・・ご馳走さまでした・・・。
by project-beppin | 2006-03-05 22:24 | 隣人の焼酎・泡盛
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