“酎心蔵”を味わう・・・雨月の宴
“久住高原”から、佐伯へ帰還・・・HAKUDOU師匠の草庵“雨月亭”・・・一年ぶりの“雨月の宴”に・・・。

“酎心蔵”を味わう・・・雨月の宴_c0001578_1247849.jpg“生”を味わう“ちょこ盃”で・・・宴は始まりました・・・。
アテは・・・師匠が“酎ーリング”中に買い求めた“蕎麦かりんとう”・・・。

“命漲る沖縄”に心酔の師匠は・・・「粗濾過 松藤」44°を開封・・・。

「粗濾過 松藤」44°・・・泡盛の旨さが凝縮した荒削りな風味は・・・老麹(ひねこうじ)山水仕込み・・・香りも濃醇・・・旨味が“高濃度”に重なる先鋭な甘みとなって・・・刺激的で“エッジの効いた”アルコール感が抜群に旨い・・・。

蔵元は“崎山酒造廠”・・・“廠”の意味を師匠から聞きながら飲めば“泡盛の地霊”に少しは触れることができた・・・と錯覚してしまうほど・・・師匠が惚れたこの旨さ・・・(こうやって書きながら、思い出すだけでも・・・)脳裏に焼きついています・・・。

私は・・・土産代わりに手元にあった「青酎」35°を持参・・・。

「青酎」35°・・・こちらは“芋・麦・麦麹”の“ガツン系”・・・正に独特の“芋・麦習合”の芳醇な香り・・・芋の豊潤で円い甘旨味に・・・麦の芳ばしい甘苦味が・・・溶解して交じり合ったような“錬金術”の風味は今まで味わったことがない印象深さ・・・こちらも旨い!!!・・・。

こうやって始まった“雨月の宴”・・・焼酎の心を伝える蔵の味わいに酔う宴・・・“酎心蔵”を味わう・・・と相成りました・・・(笑)。

途中からは・・・あの超地域限定“地産地消”米焼酎「唐変木」を扱う“せつ子”さんも参加・・・。県南の酒の話・・・佐伯の街の話・・・などなど・・・話題は尽きずに飲み続けます・・・(笑)。

■「粗濾過 松藤」(崎山酒造廠:沖縄県金武町/常圧:米麹)44度
■「青酎」(青ヶ島酒造:東京都青ヶ島村/常圧:芋・麦・麦麹)35度




“酎心蔵”を味わう・・・雨月の宴_c0001578_1212258.jpg師匠おススメの“泡盛”を飲み比べ・・・「島酒」25°、「久米島の久米仙 ホワイト 12年」35°、そして「粗濾過 松藤」44°・・・。

度数の違いがあるために・・・どうしても、味わいは高アルコール濃度にあるように思ってしまいますが・・・“旨味の中身”に各々の個性があります・・・。

「島酒」は、柔らかでゆったりした感じ・・・「久米島の久米仙 ホワイト 12年」は、深さの中に円く馴染んだ感じ・・・「粗濾過 松藤」は、濃く先鋭な感じ・・・。

この日は、やはり・・・「粗濾過 松藤」に圧倒されていたせいか・・・この“荒削り”な味の“暴れ具合”が旨かった・・・。


“酎心蔵”を味わう・・・雨月の宴_c0001578_1213473.jpgそして・・・師匠の“郷里の地霊”と交信する味わいといえば・・・米焼酎「天下 無敵」・・・泡盛や芋・麦習合の焼酎とは一線を画する“余裕の円熟”が魅力の旨味が宿っていて・・・落ち着いて酔える旨さがあります・・・。

アテには・・・師匠オリジナル・・・佐伯名物“ごまだし”をスライス・タマネギに絡めた“ごまだしタマネギ”・・・。
ごまペーストの風味と、魚身ダシの旨味と、塩加減に・・・タマネギの香味とシャキシャキ感とが重なって・・・素朴な“郷土料理”・・・ええなぁ~・・・「天下 無敵」が、これまた合います・・・。

師匠とせつ子さんと私・・・三人で話していると、ついつい「佐伯頑張れ!」と励ましているような流れになってしまいました・・・。
by project-beppin | 2006-05-13 12:02 | 隣人の焼酎・泡盛
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