キレがある甘旨口・・・清醇「松乃露 上撰」
昨日の日曜日(21日)は・・・朝から、“常蔵ブログ一周年記念プレゼント”に何で応募するかで悩むことから始まり・・・昼間は、大分に出かけて“国産広葉樹小楢樽貯蔵大分麦焼酎発表会”で試飲し、その個性的な味わいを買うか買わないかで悩み・・・夕方、見かけた“西の星2006 葛原 / 荘(しょう)”にも食指が動き・・・女房殿に“横浜焼酎委員会2006”参加懇願と挫折・・・なんとも、“辛い一日”でした・・・(笑)。

キレがある甘旨口・・・清醇「松乃露 上撰」_c0001578_23363370.jpgそんな“煩悩”にかられるのも・・・まだまだ“六郷満山”での修行が足りぬ我が身の“不徳”かと・・・。

そんなこと思いながら・・・夕飯の食卓を見ると・・・おかず“タコ天・牛蒡天・蓮根天”と“炭火焼地鶏”に・・・私が珍しがって買った珍味貝“亀の手(別称:亀の爪)”を塩茹でしたアテが並んでいますから・・・“奇特”な女房殿の“慈悲”にすがって・・・さっそく一昨日の道すがらに出会った“安岐郷”の“般若湯”・・・清酒『松乃露 上撰』を開封・・・(笑)。

大分一小さな醸造蔵である矢野酒造場が・・・地道に愛飲してくれる“地元の飲み手”に向けて醸す“地酒中の地酒”ですから・・・“一升瓶”で・・・味わい方も・・・そのまま注いで“冷や”をクイッと呷るコップ酒で・・・いただきます・・・。

柔らかい口あたりですっきりと流れる酒質・・・甘みが素直なキレがある旨口・・・決してコクがないわけではないのですが・・・“芳醇”というより“清醇”な味わい・・・飲んだ後も重たくない感じ・・・正しく“般若湯”の骨格・・・旨いのうやぁ~・・・。

佐伯市鶴見町産の“亀の手”の塩茹でが・・・エエ塩梅の小さな身の磯の香漂う風味を持っていますから・・・これを爪で割りながら飲むと・・・この“般若湯”をついつい飲み過ぎてしまう“心境”に陥ります・・・。

これがホントの・・・“般若心境”・・・(お粗末!!!)




キレがある甘旨口・・・清醇「松乃露 上撰」_c0001578_2348634.jpgいいえて妙・・・。

鶴見半島の磯の甲殻類・・・岩礁にへばりつくような“フジツボ”の仲間だということですが・・・私も、昨日、魚屋ではじめて見た時は・・・「(本物の)亀も可哀そうに・・・」と思ってましたから・・・魚屋さんに、どうやって食べるのか?を聞いて・・・その時“フジツボ”と分った次第・・・(笑)。

硬く尖った貝殻表面は・・・本来は白いのでしょうが・・・磯の“岩海苔”のような海草が生えていたりするので・・・緑色を帯びたように見えます・・・。

魚屋さんに教わったとおり・・・持ち帰ったこの“手?”を笊できれいに水洗い・・・水を張った鍋に塩を少々入れて火にかけて・・・すぐにこのままを投入・・・ひたひたに浸かるぐらいで沸騰してしばらく“塩茹で”にするだけ・・・茹で汁を切って・・・調理時間は10分もかからないで出来上がり・・・。


キレがある甘旨口・・・清醇「松乃露 上撰」_c0001578_23483667.jpgさて、食べ方はというと・・・このが一粒の“亀の手”ですから・・・丁度、白い“手”のような部分と・・・黒い“腕”のような部分の境目に・・・爪をたてて“腕”の部分を剥ぎ取ります・・・。


キレがある甘旨口・・・清醇「松乃露 上撰」_c0001578_2348521.jpgこれが・・・剥ぎ取られたあと・・・。

この“烏賊下足”のように見えるのが・・・この“フジツボ”身で・・・吸い付くように噛みとって・・・噛みしめれば・・・美味、ビバ!・・・。

味わいは・・・塩味が利いた“磯潮の香”に・・・“烏賊”のような食感で“蟹身”のような旨味です・・・見た目は、小さい貝身ですが・・・噛んでも噛んでも味わいが濃い旨さです・・・。


キレがある甘旨口・・・清醇「松乃露 上撰」_c0001578_23491440.jpg殻になっている白い“手”のような部分も二つに割れますから・・・この中に残る黒い部分も食べることができます・・・。
こちらも・・・“シジミ貝”や“ニイナ貝”のような食感で・・・磯風味の“海老尻尾”のようで・・・苦香ばしいジャキジャキ感があって・・・めちゃ旨~い・・・。

一つ一つをこうやって割りながら・・・食べるわけですから・・・まるで“海の殻付落花生”のようです・・・(笑)。

酒の肴になりますねぇ~・・・最高~!・・・。
by project-beppin | 2006-05-22 23:58 | 大分地霊の酒 ect.
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