共鳴する“地霊”に酔う・・・THE BEST SHOCHU 「Mutekku」
8月も最終日・・・“夏雷”と“夕立”が続いていたかと思うと・・・この2日間は“秋雨”のような雨の日々・・・。旧き佳き別府の夏の風物詩“浜脇 薬師まつり”は・・・今年は雨に祟られたようです・・・。

c0001578_1293133.jpg長男坊も、次男坊も・・・夏休みの宿題に“背水の陣”・・・昨日、オヤジも休暇をもらって・・・次男坊の“工作”のお手伝い・・・(笑)。

これで・・・オヤジの“宿題サポーター”役も“一段落”・・・あとは、長男坊のノートにサインするだけ・・・。

夕食を終えて風呂上り・・・長男坊を待ってる間に・・・この夏ちょっと話題になった本を今夜で読了するつもりで・・・オヤジも“晩宿題”ならぬ“晩酌だ~ぃ!”にしましょう・・・(笑)。

さて、その晩酌銘柄はというと・・・あの“雨月の夏宴”に持ち込んだ・・・小野富酒造さんの旧き佳き時代の野心作・・・洋樽長期貯蔵40°『Mutekku』・・・。

“ストレート”をショットグラスで“チビリ”っと・・・味わいながら・・・。

柔らかい芳香は・・・古熟れて甘く漂う“清楚淡古”なアロマ・・・。この匂いだけで想像すれば・・・“feminine(女性的)”な感じ・・・。

ところが・・・一たび、この“淡琥珀”の液体が唇に触れ、舌先を転がると・・・“ストロング・フレーバー”・・・甘露で“smoky”なコクを伴って舌の上を真っ直ぐに伸びてゆく感じ・・・鼻腔と喉に向って共鳴しながら拡大する“male(男性的)”な味わいの“鼓動”・・・喉の奥まで響きながら・・・濃厚な余韻は“永久”に続くようです・・・。

大分の焼酎の中でも・・・樽モノの“原器”となるこの味わいは・・・確かに“地霊”が宿っています・・・。

この本も・・・“地霊”が宿る“視座”・・・昭和天皇の“九州巡幸”時、何も知らずに旗を振った(小学生だった)著者が・・・自らが過ごした時代を“総括”すべく執筆した“確固たる執念”を感じることができました・・・。

8月最後の夜・・・“地霊”が“共鳴”するひとときでした・・・。

■「Mutekku」(小野富酒造:佐伯市/常圧?:不明)40度・・・ウィスキータイプ
 古熟れて甘く漂うアロマ、甘露でありながら際立つスモーキーなコクが真っ直ぐに伸びて共鳴するウィスキータイプ。男性的な味わいの鼓動が幾重にも押し寄せてくるような余韻も秀逸な旧銘柄。




c0001578_130116.jpgこの「Mutekku」・・・この夏に、とある酒屋さんの棚で見つけて買ったものなのですが・・・その酒屋のご当主もこの焼酎には“想い入れ”があるご様子で・・・。

 「この焼酎・・・もう、ウチの店で30年にはなるでしょうなぁ・・・今はもうありませんわ・・・ウチもこれが最後で・・・。(本当は・・・)残しとこうと思おとったんですが・・・そんなこと言うと怒られますなぁ・・・(笑)」と・・・この焼酎が入った箱を見ながら語ってくれました・・・。

“焼酎ブーム”とは“無縁”の時代・・・醸した蔵元さんとこの酒屋さんとの間には・・・たぶん、私などでは計り知れない数々のドラマがあったんでしょう・・・。

この「Mutekku」を見つめるご当主・・・その脳裏には、当時の想い出が甦り・・・もう既に“焼酎”を“商品”としてではなく・・・心を“象る(かたどる)”・・・“象品(しょうひん)”として愛おしく思われているような気がしました・・・。
by project-beppin | 2006-09-01 01:30 | 地焼酎(米 ect.)
<< 県南の夏残影(その1)・・・津... 雨月の“夏宴”(その5)・・・... >>