県南の夏残影(その3)・・・城下町と“歴史と文学の道”
佐伯市“城山”の南麓・・・武家屋敷の町並みが残るこの通りは・・・今でも“文教地域”であり・・・“日本の道100選”に選定された「歴史と文学の道」として散策を楽しむことができます・・・。

県南の夏残影(その3)・・・城下町と“歴史と文学の道”_c0001578_0432892.jpg佐伯藩・・・石高はわずかに2万石ながら・・・「佐伯の殿様 浦で持つ」と云われた毛利家のご城下の佇まい・・・藩主の菩提寺「養賢寺」・・・藩医「土屋邸」・・・「汲心亭」など・・・旧藩の武家屋敷の白壁と庭園の美しさは見事です・・・。

明治期になって・・・教師としてこの地に赴任した“国木田独歩”が下宿した坂本邸もこの並びにあり・・・現在は「国木田独歩館」となっています・・・。

“国木田独歩”の短編小説『春の鳥』は・・・この地での出来事をもとにして書いたとされていて・・・
 “・・・人類と他の動物との相違、人類と自然の関係、生命と死などといふ問題が年若い私の心に深い深い哀しみを起こしました。”と綴られる名作です・・・。

この景観に宿る“歴史と文学”に・・・ちょっとだけ触れながら歩いてみると・・・また一味違った“趣き”があります・・・。




県南の夏残影(その3)・・・城下町と“歴史と文学の道”_c0001578_0443021.jpg■養賢寺
 藩主(毛利家)の菩提寺・・・ほんと、格式と風格を具えた臨済宗の禅寺・・・。

県南の夏残影(その3)・・・城下町と“歴史と文学の道”_c0001578_0444285.jpg銅葺きの荘厳な本堂・・・。

県南の夏残影(その3)・・・城下町と“歴史と文学の道”_c0001578_0445229.jpg■国木田独歩館
 当時の「鶴谷学館」校長であった旧坂本邸・・・教師として赴任した独歩はここに下宿していたとのこと・・・。

県南の夏残影(その3)・・・城下町と“歴史と文学の道”_c0001578_045662.jpg■汲心亭
 今は・・・美しい庭を眺めながらお茶をいただけるとのこと・・・。

県南の夏残影(その3)・・・城下町と“歴史と文学の道”_c0001578_045237.jpg■土屋邸
 白壁に囲まれた・・・藩医の屋敷・・・。
 “城山”を借景とした“庭園美”に・・・絶句しますよ・・・。

県南の夏残影(その3)・・・城下町と“歴史と文学の道”_c0001578_0453651.jpg■櫓門(やぐらもん)
 これからが城内となる・・・三の丸御殿の正門・・・。
by project-beppin | 2006-09-04 00:48 | 大分の風土・行楽
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