麦辛い芋甘さ・・・「八丈 鬼ごろし」
“天高く馬肥ゆる秋”・・・夕方には、“波雲”や“いわし雲”が流れてゆく空・・・風も清々しく・・・コオロギの鳴声・・・。

麦辛い芋甘さ・・・「八丈 鬼ごろし」_c0001578_171215.jpg夕食を済ませて・・・ゆっくりと風呂上りに飲み始めようと・・・肴を探せど・・・なにもありません・・・。

何げなく冷蔵庫の野菜室を開ければ・・・青みが残る小さめの“硬いトマト”・・・HAKUDOU師匠の言う“あえぇ~(青い・・・の意)トマト”・・・これをアテに一杯やりますか・・・(笑)。

先日、開栓した米麦混和「なずな 天下無敵」のブレンド焼酎の旨さに酔いしれたことから・・・今夜は・・・“芋・麦”で醸した焼酎を味わいたくなって・・・“お江戸”の南、約300kmの“精の酒”・・・『八丈 鬼ごろし』を“ロック”で・・・。

香りは、軽やかに芋っぽく芳ばしい感じ・・・。氷が“ピキッ”と音を立てて割れる頃を見計らって・・・一口飲めば・・・最初は芋甘さが先行して香り発ち・・・鼻腔へと向う鼻抜けは甘苦い芋と麦の混じり合う風味が独特に主張しています・・・。
続いて・・・舌の奥と喉越しでは麦の芳ばしい辛旨み・・・その後のアルコール感も冷たく心地よい響きとなって“辛口”な味わいの残像の余韻・・・。

芋と麦の混和焼酎という八丈島の定番銘柄らしく・・・“島酒”たる味わいの骨格は・・・濃く深い「青酎」にも通ずる旨さがあります・・・。

■「八丈 鬼ごろし」(八丈興発:東京都八丈町/不明:芋・麦・麦麹)25度




麦辛い芋甘さ・・・「八丈 鬼ごろし」_c0001578_172863.jpg師匠が・・・別府の“銀天街”の小さな八百屋で見つけて買い求めていたのを思い出しました・・・。

スーパーの店頭では・・・大粒の熟したきれいに赤いトマトしか見かけないのですが・・・小さな八百屋や道際の果物露天などに立ち寄ると・・・この固く酸味の残る“昔ながら”の味わいに出会えるんです・・・。

シンプルに“食塩”をふるだけで抜群に旨いのに・・・女房殿は塩と胡椒が混じった“味こしょう”をふりかけてくれました・・・。

かけてくれた分、ありがたかったり・・・味わい的には、悲しかったり・・・(笑)。

私は・・・塩だけが好いです・・・。
by project-beppin | 2006-10-01 01:17 | 隣人の焼酎・泡盛
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