淑やかに和む甘口・・・聖醸「民潮」
二十四節季のうち“小雪”を過ぎ・・・黄色くなった銀杏(イチョウ)の葉が散り始めました・・・。それにしても、このところずっと週末が雨模様・・・。

淑やかに和む甘口・・・聖醸「民潮」_c0001578_729742.jpg今日、日田で仕事を終えて帰路の途中・・・立ち寄った国道沿いの店で・・・“塩くじら”を見つけて・・・久しぶりに買ってしまいました・・・。

この噛めば噛むほど味わい深く、塩っ辛さに負けない“鯨旨さ”・・・なぜか無性に清酒の“熱燗”が飲みたくなりました・・・。

そうです・・・“宇佐神宮御用達酒”があります・・・「民潮」・・・。

“宇佐神宮ラベル”の1合スナック瓶タイプ・・・“アル添”の“普通酒”ですが・・・キレのいい“甘口”です・・・。

“熱燗”を注いでも・・・円やかな匂い発ちに“嫌味”がありません・・・。
口に含むと・・・“熱燗”特有の重たく思うようなコクを感じず・・・キレのある仄かな辛口っぽい口あたりに・・・実直なキレがスーッと駈けてゆく感じの甘みが上品に醸し出されています・・・。

飽きのこない造りの“甘口”に“伸び”がある旨みとでも言えばいいんでしょうか・・・“神聖”な味わいがあります・・・。

それと・・酒のアテにはなりませんが・・・これが昔ながらの名物“宇佐飴”ですよ・・・。




淑やかに和む甘口・・・聖醸「民潮」_c0001578_2042495.jpg“塩くじら”・・・買ってきたままだと、“鯨肉の塩漬”であったことが歴然とわかる塩の結晶が粒となってこびり付いています・・・。
それを・・・オーブンかフライパンで、鯨肉自体から滲み出て結晶化する塩が表面を覆うほど焼いたあと・・・さらに沸騰したお湯の小鍋に入れて塩分をとれば・・・出来上がり・・・。適当な大きさに刻んで盛り付けると・・・こんな感じ・・・。

この味・・・塩っ辛さが突き抜けると・・・あの鯨肉の“筋繊維”と“赤血球”の乾いたような味わいがグイグイ滲み出てきます・・・。
わかり易く例えれば・・・そうですねぇ~・・・“ソルティング ホエール ジャーキー”って感じでしょうかぁ?・・・(笑)。
これだけあれば・・・清酒1合と焼酎のお湯割り2杯いけます・・・。

淑やかに和む甘口・・・聖醸「民潮」_c0001578_1658227.jpg結局・・・この1合はスイッと飲み干してしまいました・・・。

この「民潮」・・・“利き酒会”に出るような“銘酒”と・・・それほど違わないような気がするんですが・・・まぁ、わが晩酌には充分過ぎるほど旨い“銘酒”でした・・・。


淑やかに和む甘口・・・聖醸「民潮」_c0001578_20492434.jpgこれが“宇佐飴”・・・古くから売られているのが、この“板状タイプ”だそうで・・・買ったお店の女将さんは・・・
「私らが子供ん頃は、(大きさが)この倍以上やった。“水飴”と“もち米の粉”で作ってるんで、歯につくから、食べ易くしたのが、丸く(一口サイズに)切ってある方です・・・。これ(板状タイプ)も、冷蔵庫に入れて硬くなったものを手で割って食べれば食べやすいですよ・・・。」と・・・。

食べてみればわかりますが・・・麦芽から作られる“水飴”に“だんご粉”の混じった歯にくっつく飴・・・やはり“千歳飴”似た味・・・。

実は、この“宇佐飴”の由来にも“応神天皇 御乳飴(おちちあめ)”と・・・さすが、名物の“飴”にも“神憑り”のご余光ありと・・・(笑)。
by project-beppin | 2006-11-27 23:56 | 大分地霊の酒 ect.
<< 爽快な円やかさの“ドライ感”・... 一枚岩の清流に映る紅葉・・・岳切渓谷 >>