フェリーの中で・・・「ボンボヤージュ」と「海神丸」
先週の土曜(12月30日)・・・西大分港からフェリーに乗って松山へと3時間半の船旅・・・船内で“年賀状”を書き終えると(笑)・・・船内散策・・・。

フェリーの中で・・・「ボンボヤージュ」と「海神丸」_c0001578_19295535.jpg船内インフォメーション横の飾り棚に展示されていたのが・・・“さんふらわあ”オリジナル麦焼酎・・・「ボンボヤージュ」・・・。

旅の記念の“お土産焼酎”・・・それなりに拘りの味わいを感じていただける焼酎だと思います・・・(笑)。

“売店”では・・・やっぱり・・・定番焼酎が鎮座です・・・。

“船中泊”となる神戸、大阪南港行きの人々は・・・“船中晩酌”を楽しむ方々も・・・。

私は四国上陸後の運転のため・・・飲まずに船内浴場で“ひとっ風呂”浴びて・・・文庫本を広げて読み始めました・・・。





フェリーの中で・・・「ボンボヤージュ」と「海神丸」_c0001578_19302238.jpg“マリンブルー”の瓶にフェリーのイラスト入りラベル・・・肩に“麦 精魂”とある金色シール・・・見覚えがある方はわかると思いますが・・・中味はというと佐伯の小野富酒造「豊後むぎ」・・・。


フェリーの中で・・・「ボンボヤージュ」と「海神丸」_c0001578_19303342.jpg“売店”の五合瓶焼酎・・・大分の最大公約数を満たす焼酎といえば、やっぱこの三銘柄になりますね・・・芋は「黒霧島」、麦は「いいちこ」と「二階堂」・・・。

「いいちこ」はちゃんと20度と25度があるという“気配り”・・・。
定番を飲んでる方(トラックの運転手さんなど・・・)は・・・度数にも拘りがあるんでしょうね・・・。


フェリーの中で・・・「ボンボヤージュ」と「海神丸」_c0001578_19304699.jpg“正月休みの一冊”に選んだ文庫本・・・臼杵の生んだ稀代の女流作家“野上弥生子”の短編代表作「海神丸」・・・。

この短編小説は・・・大正時代に臼杵の小帆船が難破船となって太平洋上を漂流し59日後に救助されたという実話を題材に・・・餓死寸前の恐怖に船員たちが極限状態で対峙した時・・・“獣”化する“生への欲望”に支配される人間と・・・“人”として自らを律し“生への信仰”に託す人間が・・・船内で繰る広げた“葛藤”を描き出すことで・・・“人の本性とは何か”を問いかけています・・・。

丁度、この小説も年の瀬に起こった出来事であり・・・船内というシチュエーション・・・そして、彼らが救いを求めた“信仰”は四国・讃岐の“金比羅様”・・・。

実話であることを裏付ける付録の“後日物語”にも・・・感動しました・・・。
by project-beppin | 2007-01-07 19:31 | 旅先の風土・行楽
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