HAKUDOU師匠と“別府漂流”(その2)・・・九丁目の八ちょう目の“春菊”
“尾道屋”を出て裏通路を上れば・・・“忘年会の午前様”以来となる通称“八ちょう目”へ・・・。

HAKUDOU師匠と“別府漂流”(その2)・・・九丁目の八ちょう目の“春菊”_c0001578_1425872.jpg裏口から入ると・・・既に、先客常連さんが二人ほど、大将と話しながら“おでん”で“一杯”ひっかけています・・・。

HAKUDOU師匠とともに、おでん鍋の前に腰掛け・・・まずは“おでん”・・・師匠は“厚揚げ”・・・私はいつもの“大根”と“蒟蒻”・・・そして二人とも迷わず“春菊”を注文・・・。

ここで“コップ酒”をまず一杯・・・師匠は「西の関」を燗・・・私は「二階堂」を氷で・・・。

師匠曰く「“関”(西の関)は“舌先の旨さ”じゃないんじゃなぁ~。こん味がワシの“原点となる酒”じゃぁ。やっぱ、“文化の旨さ”じゃろなぁ~。」と・・・国東半島の“煮しめ”とともに飲むこの清酒の旨さを感慨深そうに語ってくれました・・・。

そうこうしているうちに・・・出てきた「春菊」・・・いつものように“干瓢”で束ねられた一人前・・・“おでん鍋”の出汁でしんなりした濃緑色の菊菜は・・・ツユを纏った爽やかな香草味・・・噛めば口中で広がる青っぽいエグ味におでんツユが絡む旨さ・・・。

これと“とりもつ”をアテに・・・私は「二階堂」の“直燗”をコップで2杯・・・。

師匠の“上海路地裏話”も聞きながら・・・隣の常連さんから“めざし”を“お裾分け”いただいて・・・自分の“身の丈”で気さくに“酔える”ところが・・・この店の好いところです・・・。




HAKUDOU師匠と“別府漂流”(その2)・・・九丁目の八ちょう目の“春菊”_c0001578_1432685.jpgHAKUDOU師匠が注文した“やっこ”・・・“削節”と“刻葱”に垂らす“にんにく醤油”・・・にんにくのトロみと香りが溶け込んだ濃口醤油の辛っ濃さで・・・もめん豆腐の滋味を味わえます・・・。

師匠も・・・「三楽」1杯のあと「二階堂」の“直燗”・・・「こりゃぁ~、旨いわぁ~。」と・・・感じていただけたようです・・・。

このあと上海の“白酒(パイチュウ)”の味に驚愕した話などに興味津々・・・終には席を立つ折、足元を取られてスッ転んでしまった“ヨッパライ”とは私のこと・・・(笑)。

HAKUDOU師匠と“別府漂流”・・・心置きなく“陶酔”いたしました・・・。
by project-beppin | 2007-01-16 01:45 | 美食の街
<< “爽明”な口あたり・・・「里蔵」 HAKUDOU師匠と“別府漂流... >>