“地味恋し”の“山”うどん・・・猪(しし)うどん
“春一番”と“黄砂”のニュースが流れた今週を象徴するように・・・今日も、一日“春雨”のような小雨・・・JH大分道も別府-湯布院間で一時(霧のため)通行止めだったようです・・・。

c0001578_1433020.jpg今週の水曜日(14日)・・・世の中は“バレンタイン”という年中行事だったようですが・・・“蚊帳の外”のオヤジは、仕事で玖珠方面へ・・・“水分峠”を越えてR210号線を九重町に入ると・・・国道沿いの“食堂”・・・そこに“朝定食6時から”の看板とともに“猪うどん”の文字・・・車を寄せて暖簾をくぐります・・・。

店に入れば・・・薄暗い店内に“おばちゃん”ひとり・・・。(どうも、昼時の初客が私のようで・・・)

私 「“猪(いのしし)うどん”ちょうだい・・・」

おばちゃん 「はい、いらっしゃいませ・・・猪(しし)うどんな・・・。まぁ、こっちにお座り・・・下に“火”入っとりますから、暖かいで・・・」
と、勧められたテーブルの下には丸い練炭“七輪”・・・なるほど“掘りごたつ”ならぬ“卓下ごたつ”・・・テーブルカバーがコタツ布団の働きをして足元が温もります・・・。

厨房に立って作りはじめたおばちゃんと世間話をしていると・・・丁度、正午になったらしく・・・“町民有線”のスピーカーから、“くじゅう山”自慢の九重町らしい時報・・・電子音の“坊がつる賛歌”が流れます・・・。

“今年は暖かいけど、風邪引いた”とか、“猪うどんは(人気があって)皆よく注文する”とか、話してるのを聞いてるうちに出てきたのが・・・この「猪うどん」・・・。

淡口のうどんつゆは、なかなか旨い“甘口昆布だし”の整え方・・・長葱の仄かな香りと猪肉の味わいが沁み入る感じが、なんとも恋しい“山”うどんの風情・・・噛み応えのある旨さの猪肉も・・・正しく九重の“地味”です・・・。

豊後らしい地霊を宿す“三大うどん”とは?と聞かれれば・・・(今のところ)豊後竹田の「ごまうどん」、県南佐伯の「ごまだしうどん」・・・そして、この「猪うどん」・・・いずれも間違いなく“地味”の“滋味”が宿っておりまする・・・。それと・・・そうそう、大分空港搭乗口売店の「椎茸うどん」も含めれば・・・豊後のうどん“四天王”ですかな?・・・(笑)。

■ 猪うどん:福萬/玖珠郡九重町野上




c0001578_1435419.jpg地元の猟師の“猪肉”・・・。

「弾が当たって血が散ったところは(血の)臭いがあるからな・・・そうじゃないところを選んで分けてもらうと・・・美味しゅうでける」と・・・。

確かに・・・この甘口つゆあっての猪肉といった感じで・・・柔らかめのうどんより、つゆが旨い・・・。思わず、ご飯まで追加注文して・・・このつゆを汁代わりに・・・最後まで飲干してしまいました・・・(笑)。

ご飯と一緒に出てきた・・・おばちゃん自家漬けの“白菜”や“たくあん”が・・・これまた、旨かったなぁ~・・・。

トラックの“運ちゃん”も立ち寄りそうな“食堂”に宿る本来の“地味”とは・・・こういうものなんでしょうね・・・。
by project-beppin | 2007-02-18 01:47 | 美食の街
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