“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”
“モノ カルチャーがやってきた、YA!、YA!、YA! ”をご紹介しましたが・・・まだまだ、この商店街の“アイデンティティー”に触れるまでには至っていませんね・・・(笑)。

“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_038532.jpg“商店街”を再考し・・・“何故?、この土地のこの場所で商いが続けられたのか?”を自問自答する中で・・・“古くさい”とか“時代遅れ”と思っていた“家業”に誇りと自信を取り戻す取り組みとして始まったのが・・・“一店一宝”と“一店一品”・・・。

代々受け継がれながら、忘れかけていた“家業”の歴史を物語る“一宝”と・・・いつしか、蔑ろ(ないがしろ)”になりかけていた個々の商店の自慢の“一品”を店頭で公開すること・・・。

例えば、この“呉服車”・・・江戸末期から続く老舗の“瓦屋呉服店”の“一宝”・・・。

明治時代、この“長持”風の荷台の中に“反物”を入れて国東半島一帯の村々に売り歩いたという“行商荷車”・・・今で言う“移動店舗”・・・これによって、商圏と信用が広がり・・・今日まで続く“家業”の礎を築くことに貢献した道具ということでしょう・・・。

漆塗り調の“屋号”の入った荷台といい、磨り減った木製の車輪といい・・・“現物”がもつ“リアリティー”を感じます・・・。

“古くさい”とか“時代遅れ”とかいう“ネガティブ”なイメージではなく・・・“家業”商店だからこそ誇れる“年季”が“現在も息づく”という“ポジティブ”なイメージが伝わってきます・・・。

これらの“一宝”や“一品”に触れながらこの商店街を歩くと・・・実は“昭和の町”の最大の成果は・・・個々の“家業”商店が持つイメージを・・・“ネガティブ”から“ポジティブ”に“意識改革”したことによって創出された魅力ではないかと・・・思ったりします・・・。

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“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_23484622.jpgこの呉服屋さんの女将さんが見せてくれたのが・・・この“呉服車”現役当時の様子・・・。

丁稚が曳き、押ししながら・・・泊りがけで、巡ったという国東半島の北西側一帯・・・遠くは、沖に浮かぶ姫島まで・・・。


“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_2349196.jpgガタゴトと車輪が転がる音が聞こえてきそうです・・・。

当時は、道路舗装がなかったことから・・・大変な苦労があったでしょう・・・。


“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_23491689.jpg精肉店から農水産食料品店となった店でも・・・このとおり“行商リヤカー”・・・看板にしたためた“一店一宝”の由縁・・・。

“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_23493648.jpg今は酒屋さんになっていましたが・・・その昔は、(清酒でしょう・・・)醸してたんですね・・・。

“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_2350143.jpgその酒屋さんで売られていた“一店一品”のひとつでしょう・・・“にごり酒”・・・。

“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_23501574.jpg
その酒の文化を伝える展示が他の店にもありました・・・。薦樽を模った陶製酒容器・・・左は「菊衣」でしょうか?(今は、現存しない銘柄?)・・・右は、宇佐の「民潮」ですね・・・昭和50年代までは、紛れもなくこの辺りは“清酒”文化圏ですからね・・・。

“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_23502988.jpgそして・・・“一店一品”の自慢の商品・・・お茶屋さんでは、昔ながらの“玄米茶”・・・店内では、試飲できます・・・。

この玄米茶・・・香ばしい旨さです・・・。

“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_23521488.jpg履物屋さんでは・・・国東特産の“七島藺草=カクイ”の草履・・・。


“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_23522828.jpgこの履き心地・・・気に入ったのは次男坊でした・・・(笑)。

専門店である“家業”商店のこだわり・・・誇れる“一品”の魅力・・・。

“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_924960.jpgおっとっと・・・豊後高田の“味”土産の“一品”を忘れてました・・・。

海の幸は・・・もちろん、赤く茹で上がった“岬ガザミ”・・・白焼きの“鱧”、“穴子”・・・“サザエ”などなど・・・これを肴に晩酌・・・好いですねェ~・・・。


“昭和の町”を歩く(その4)・・・“時代遅れ”を誇る“一宝”と“一品”_c0001578_9285826.jpgお手軽な旨さなら・・・こんなのもあります・・・“地鳥肉まん”・・・。

ここは、県下一の“蕎麦”生産地であり、“落花生”生産地ですから・・・これらの味覚も是非どうぞ・・・。
by project-beppin | 2007-09-28 00:43 | 大分の風土・行楽
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