“喰う”前“舌”後のアラ宴席(前編)・・・アラ刺
今年も残すところ三日間・・・昨日(28日)は雨と霧に包まれた一日で高速道も日中ずっと湯布院~別府間が濃霧で通行止・・・。

“喰う”前“舌”後のアラ宴席(前編)・・・アラ刺_c0001578_1765249.jpg今年最後の忘年会は・・・日田の“海鮮問屋 とう太”という居酒屋料理店・・・わざわざ“アラ”でと特別予約注文したという“アラ三昧の宴席”と聞いての参加・・・期待に“腹”が膨らみます・・・(笑)。

あの“歩く食と酒の道祖神”こと宮崎の“石原けんじ大佐”が絶賛し“アラ自慢筆禍事件”という騒動を引き起こしたというのが、この“アラ”で・・・北部九州で有名な“冬の旬魚”・・・魚種としては、同じハタ科でもアラ属の“アラ”のことではなく、マハタ属の“クエ”のこと・・・。11月の大相撲“九州場所”が始まると“値がさらに高くなる”という高級魚で・・・博多人は“フグよりアラ”だそうです・・・。

このオヤジには、なかなか出会える機会はないと思っていたこの“アラ”料理が眼前に・・・“刺身”と“鍋”で充分堪能できるとあって・・・昼食を抜いて“メタボ”コントロールまでして臨席すると・・・先ず、出て来たのがこの“刺盛り”・・・くぅ~(川平慈英風)。

♪ アラはぁ来ててもぉ~ こころはぁ二食(にじき)ぃ~
   こんなぁ平盛りぃ~ きれいだぜぇ~ ♪
     (水前寺清子:いっぽんどっこの唄・・・の替え歌)

さっそく合掌して、ポン酢醤油の“モミジおろし”でいただきましたが・・・繊細な身肌にしっとりとした淡白な旨さがあって滋味絶品・・・。フグとは違って適度な脂ののりが口中で旨みを弾ませる感じは好いですね・・・。

オヤジは、味わって食べていましたが・・・これだけで4人前・・・女性陣が少し遠慮気味に食べていたので・・・こういう時に、若い者に勧める“お節介”役も・・・このオヤジ・・・“宴席の奥儀”を伝授・・・(笑)。

♪ 若いときゃ 二度ない どんと喰え 男なぁらぁ~
  人がぁ~喰わなぁいぃ~ ときに喰えェ~ ♪





“喰う”前“舌”後のアラ宴席(前編)・・・アラ刺_c0001578_036854.jpg乾杯のビールの後の“焼きもの”は・・・甘鯛と貝柱とエリンギ・・・。

手馴れた心地よい味わいが・・・最初の一杯のビールに丁度いいアテです・・・。

“喰う”前“舌”後のアラ宴席(前編)・・・アラ刺_c0001578_0365778.jpg“先付”の酢の物小鉢は二品・・・とろろ海鼠(なまこ)と白子・・・。

この辺りで“焼酎派”が5合瓶を注文・・・やっぱ“最大公約数”をとるとこうなるんですね・・・「黒霧島」25°・・・6:4のお湯割です・・・。

“喰う”前“舌”後のアラ宴席(前編)・・・アラ刺_c0001578_0371643.jpgとろろ海鼠(なまこ)・・・摩り下ろした自然薯がトロリと絡んだコリコリとしたクロ海鼠・・・久しぶりのこの食感が好いですね・・・。

“喰う”前“舌”後のアラ宴席(前編)・・・アラ刺_c0001578_038534.jpgアラの白子なの?と思いきや・・・タラ白子・・・。しかし、この滑るような質感から滲む白子の旨味と酢加減も好いですね・・・。

“喰う”前“舌”後のアラ宴席(前編)・・・アラ刺_c0001578_047105.jpg徐々に寄ってみましょうかね・・・(笑)。これが“アラ刺”の平盛りつけ4人前・・・。

“喰う”前“舌”後のアラ宴席(前編)・・・アラ刺_c0001578_0384959.jpg湯引きした肝と下皮と腸(胃袋)や浅葱が“巻薬味”・・・この淡く透けるような薄桃色のアラ身・・・適度な身の歯ざわりは思い出すだけでも・・・垂涎・・・。


“喰う”前“舌”後のアラ宴席(前編)・・・アラ刺_c0001578_039896.jpgレモンを搾ったアラ刺身に細切りした腸と浅葱を載せ、肝をつけて・・・身を巻きながら食べるという“フグ”ではお馴染みのスタイル・・・。

“喰う”前“舌”後のアラ宴席(前編)・・・アラ刺_c0001578_0392764.jpgモミジおろしのポン酢醤油に・・・これがTHE“アラ刺”・・・薄引きの魚としてはコシのある肉質感・・・。

フグと比べれば・・・身の歯応えは硬過ぎず軟過ぎず・・・適度な脂の舌触りと旨みを持つ・・・上品な味わい・・・。

アッと驚く食感と旨さというよりも・・・あとからジワジワとその“旨さ”を滲むように思い出してしまう・・・ってところでしょうか・・・オヤジは、今この画像を見ながら、悶絶してぃまふ・・・(爆)。
by project-beppin | 2007-12-29 17:06 | 美食の街
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