“佐賀関”紀行(その6)・・・“小黒漁港”の“ひじき漁”
“ビシャゴ岩”の先にある“小黒漁港”を通り過ぎようとしたところ・・・この黒い“干し場”の風景がありました・・・。

“佐賀関”紀行(その6)・・・“小黒漁港”の“ひじき漁”_c0001578_16201371.jpg車を停めて、近寄るまでは・・・漁網を乾しているのかと勝手に思っていたんですが・・・近づいてみるとどうも違う・・・。“海藻のようだけど?”と・・・この時は、まだその程度・・・。

近くにいた“つば付の日よけ頭巾”を被ったおばあちゃんに・・・「おばちゃん、これ何、乾しちょん?」と訊ねると・・・
「えっ、こりゃアンタ・・・“ひじき”っちゃ・・・」と・・・

そのおばあちゃんの話を聞けば・・・冬が“クロメ”で、この時期(春)が“ヒジキ”・・・初夏の“テングサ”と・・・こうやって“海藻”を採るとのこと・・・。

3月から始まった“ひじき”づくりの浜作業・・・“黒ヶ浜”一面に広げられる収獲後の“干し場”景が“黒い浜”でもあると・・・後から知ったのであります・・・。

色艶のよい日焼けした顔に・・・額から目尻や頬に深く刻まれた皴が印象的なおばあちゃん・・・この浜で暮らすその“生き様”そのものが語る“ひじき漁”のこと・・・その語った言葉が、正に“関モノ”に隠された“真言”なのでありました・・・。

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“佐賀関”紀行(その6)・・・“小黒漁港”の“ひじき漁”_c0001578_1754035.jpg「朝からなぁ、こうしち茹でちなぁ・・・火見ち“塩抜き”しちょるじゃろ・・・一んち(一日)しち、あんくらいじゃからなぁ・・・」と・・・この使い込んだ“煮釜”の前で話してくれます・・・。

「ああしち干しちなぁ・・・干すんも天気が良うなくりゃ乾かんじゃろ・・・そこんは、今朝干しちまだ干し終っちょらんけなぁ」と・・・。

「あんたちゃなぁ、水で戻して簡単に“ひじき煮”じゃっち、食べよんじゃろぉけんど・・・刈っち帰って、浜で“乾し”ち、いっぺん“取り込む”じゃろ・・・そんあとで腐らしちゃ何もならんけなぁ・・・また、それをこうやってそこん小屋で“水洗い”しちから“茹で”ち、一んち“干し”ち・・・乾いたら“軽う”なってこんだけじゃぁけなぁ・・・こげん“手間”ぁかかっちょんなんち、知らんじゃろぉなぁ~・・・」

その“ひじき漁”の“真言”に・・・ただ、ただ頷きながら聞き入るオヤジは・・・心の中で“合掌”する想いでした・・・。

“佐賀関”紀行(その6)・・・“小黒漁港”の“ひじき漁”_c0001578_17541799.jpg「それでん、こん“浜”ん仕事ん日は、まだいいんよなぁ・・・また、何ち(何日)かしたら沖ん“島”まで船で出ちって(ひじきを)刈ってくるんじゃ・・・。で、刈ってみない・・・もう、重うちなぁ腰やらるるんじゃ・・・じゃぁけん、こん辺りんしは、皆~んな“病院”通いなっちょっちなぁ・・・」とも・・・
(参考:山口県“祝島のひじき漁”)

この“生き様”が語る“真言”・・・“関モノ”は“鯵”、“鯖”だけにあらず・・・このおばあちゃんが刈った“くろめ”も“ひじき”も“てんぐさ”も・・・正真正銘の“関モノ”です・・・。
by project-beppin | 2008-05-17 16:23 | 大分の風土・行楽
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