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臼杵探訪(その4):もうひとつの蔵元・・・“久家の大蔵”と「満寿屋」
さてさて・・・臼杵の郷土料理を味わい終えれば・・・路地を一丁向こう側に行ってみましょう・・・。

c0001578_10351796.jpg“野上弥生子文学記念館”の前の白い土造蔵の角を曲がると・・・その蔵の壁面に・・・陶磁器の“染付け”のようなブルーのタイル壁画が一面に続きます・・・。

この長細い大きな蔵・・・もともと、清酒「一の井手」を醸す「久家本店」の貯蔵庫として使用されていた酒蔵・・・『久家の大蔵
取り壊されかけたこの蔵を・・・南蛮文化との交流の象徴として活用しようと・・・“臼杵デザイン会議”の有志の方たちが、南蛮資料館として存続させようと改修したものだそうです・・・。

c0001578_1035382.jpgその改修時に、壁面に施したのが・・・ポルトガルの陶板絵画・・・“アズレージョ(Azulejo)”・・・イスラム文化のモザイクの影響から発達した・・・タイル壁面装飾・・・。

今では・・・イベント会場として、コンサート、作品展、シンポジウムなどに使用されていますし・・・“竹宵”でも大活躍する“文化の公民館”ですね・・・。
漆喰が美しい街並みの一角に・・・酒蔵が集積するように並んでいた頃の臼杵を・・・思い起こすことができます・・・。

この大蔵の正面には・・・そうです、あの「常蔵」や「ほげほっぽ」の蔵元「久家本店」のアンテナショップ・・・「満寿屋(ますや)」があります・・・。

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by project-beppin | 2005-12-24 10:38 | 大分の風土・行楽
臼杵探訪(その3):黄飯と味噌の郷土食・・・「味噌汁御膳」
蔵見学に興奮しているうちに・・・臼杵らしい味わいも準備できたようです・・・。

c0001578_16581130.jpg「小手川商店」・・・その味噌や醤油の味わいを手づくりで伝えてくれる昔ながらの店構え・・・店内では、こだわりの醤油や味噌を使った臼杵伝統の郷土食品を売っています・・・。

それを少しずつ・・・味わいながら郷土料理の“黄飯(おうはん)”とともに、食べさせてもらえるのが・・・この「味噌汁御膳」です。

くちなしの実で炊き上げた“黄飯”・・・スペインの“サフラン・ライス”に似た黄色いご飯で・・・南蛮文化との交流が息づく臼杵らしい慶事の郷土食です・・・。ホッコリと炊き上がったご飯の甘みは素直です・・・。

熟成した麦味噌の味わい深い“味噌汁”・・・コクの濃い麦味噌に“つみれ”が浮いていて・・・こちらの練りモノの上品な味付もいいですよ・・・。

具沢山の“かやく”・・・大根やごぼう、人参などの野菜と豆腐を油で炒め、別に魚を加えた臼杵の“けんちん汁”と言えば・・・おわかりいただけますかね・・・。

郷土食を味わう小鉢は・・・醤油風味の餡がかかった“自家製ごま豆腐”・・・味噌風味を最大限に使った“黄卵の味噌漬け”、“佛手柑(ぶっしゅかん)の味噌漬け”、“鯛味噌”などなど・・・。

他にも・・・“さしみ蒟蒻”やお口直しの“淡雪羹”などもあって・・・贅沢な昼食と言うより・・・“再発見する郷土食”といった感じで・・・あらためて豊後の醸造と食文化の奥深さを・・・味わうことができました・・・。

■味噌汁御膳:小手川商店/臼杵市浜町

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by project-beppin | 2005-12-23 17:01 | 美食の街
臼杵探訪(その2):思いがけず・・・小手川酒造の蔵見学
“八町大路”を臼杵川に向かってそぞろ歩いて・・・小さな路地を右に曲がって“浜町界隈”へ・・・古くからの商家の街並みが続きます・・・。

c0001578_13465735.jpg野上弥生子文学記念館」をめざせば・・・その隣が、創業150年の蔵元「小手川酒造」です。この記念館こそ・・・夏目漱石の弟子であり、女性として2番目の文化勲章受章者・・・「秀吉と利休」などの代表作で知られる作家“野上弥生子”の生家である小手川酒造の旧母家なのですから・・・正確には、蔵元の一部が記念館となっているというべきでしょうね・・・。

実は・・・蔵元の正面にある味噌醤油の“小手川商店”で昼食をお願いしたところ・・・「出来上がるまでちょっと時間がかかりますから、酒造さんのご見学をお願いできますか。」と・・・道を挟んで、一声かけていただきました・・・。

6人ほどで、蔵元に伺うと・・・一見(いちげん)の観光客である我々を・・・笑顔で快く迎えてくれた蔵の方・・・思いがけず・・・“蔵見学”と相成りました・・・。

“漆喰の白壁”の間口を中へ入れば・・・古くからの佇まいがそのまま今も活きている“酒造り”の空間・・・漂う空気にも“地霊”が宿るような・・・老舗の拘りを垣間見ることができます・・・。

More 小手川酒造の蔵見学
by project-beppin | 2005-12-23 13:52 | 焼酎文化考
臼杵探訪(その1):臼杵城址と八町大路
“忘年会”を兼ねて・・・臼杵市に行ってきました・・・。秋の“竹宵”には行けなかったので、心残りだったのですが・・・今回は、街並み散策からはじまり・・・臼杵ならではの“美酒美食”・・・ゆっくり“臼杵の魅力”を堪能しました・・・。一度では・・・語り尽くせぬその“魅力”を・・・少しずつご紹介いたします・・・。

c0001578_303622.jpg戦国時代・・・“豊後の覇王”である南蛮大名“大友宗麟”が築城した「臼杵城」・・・今では、市街地の中心に位置し“臼杵公園”として親しまれていますが・・・築城当時は丹生島(にゅうじま)という臼杵湾の島そのものを城とした“海城”であったとか・・・。その後、江戸時代を通じて稲葉氏の居城として栄えた臼杵・・・今のような街並みはその頃に生まれたと・・・。

また、2002年に上映された映画「なごり雪」も・・・ここ臼杵が舞台となっています・・・。
フォークグループ“かぐや姫”のメンバーであった伊勢正三氏が作詞作曲し、イルカが歌ってヒットした曲「なごり雪」をイメージモチーフにして・・・大林宣彦監督がフィルムに焼き付けたかったもの・・・この臼杵の街並みのもつ“情緒”の中に見つけることができるかもしれませんよ・・・。

More 「八町大路」と「サーラ・デ・うすき」
by project-beppin | 2005-12-22 03:09 | 大分の風土・行楽
新出張紀行(その5)/復路・・・「小鶴マイルド」に“つまみあご”
福岡空港から地下鉄で博多駅へ・・・なんとか、21時過ぎの“SONIC”に滑り込みました・・・。ちゃんとホームのKIOSKで・・・帰路の“お伴”を買って乗るんですがね・・・(笑)。

c0001578_2248182.jpg博多駅1番ホームのKIOSKの焼酎は・・・ワンカップ「小鶴 マイルド16°」とアルミ缶「田苑 黒12°」・・・。
ほう、どちらも芋ですかぁ~(麦がなくって残念)・・・ならば、6:4相当の定番「小鶴 マイルド」でしょう・・・。

この素直な甘みの芋香・・・いい香りです・・・如何にも“芋らしい”・・・口あたりもしっかりしていながら福与かに優しい甘味・・・喉越しの素直なキレも・・・安心して飲める旨さです・・・。

ツマミは・・・“いか天”と“つまみあご”で・・・。

“いか天”・・・イカ入りの練り物ですが・・・塩加減が控えめでイカの触感も風味も楽しめる練り天ぷらです・・・このちょっとした脂っこさも・・・芋には好いと思いませんか・・・。
“つまみあご”・・・言わずと知れた“あご=トビウオ”の味付干し・・・玄海灘、五島列島の珍味・・・頭と腸を取った後にタレ漬けして天日干し・・・噛めば噛むほど滲み出る旨味は“めざし”よりも苦味がなく・・・“あご”が“顎”を鍛えてくれながら・・・長~く味わえます・・・。

小倉駅で進行方向が変わって、座席を回しても・・・JR九州の車内情報誌“Please”を読みながら・・・まだまだ、焼酎とツマミを楽しんでいます・・・。12月号は“由布院”のスローライフ特集ですね・・・。
いつの間にか県境の山国川を渡って・・・車窓に映るネオンが見慣れた光景になり始めれば・・・別府駅へ到着するアナウンスが入ります・・・。
by project-beppin | 2005-12-19 22:50 | 旅先の酒と食
新出張紀行(その4)/雪景色の新潟平野
長岡市からの帰路・・・新潟市へ向かう車窓の景色・・・“雪景色”の新潟平野・・・。

c0001578_061617.jpg遠く低く立ち込める“雪雲”・・・手前は雲の切れ間に冷たい“冬空”が見えています・・・。

かたまって集落をなす遠景・・・それを貫く“北陸自動車道”・・・真っ白な田園風景・・・。

白いキャンバス・・・このまま“根雪”になりそうな風景・・・越後の冬はすでに・・・本番となっています・・・。

今年も厳しい冬が始まって・・・越後“清酒王国”の寒造り・・・いい酒がいいひとときを醸してくれることに・・・感謝・・・。
by project-beppin | 2005-12-19 00:07 | 旅先の風土・行楽
新出張紀行(その3)/チャーシュー増し・・・“みそ膳”の「中華そば」
“鱈尽くし”で燗酒を堪能した後で・・・仕上げに選んだのは・・・チェーン店「みそ膳」の“味噌”とは全く関係ない・・・「中華そば」・・・全国各地の味噌ラーメンメニューとは別に・・・食券にある最も安いラーメン・・・。

c0001578_21445669.jpgあっさり仕上げたいので・・・重たい味わいの味噌系は却下・・・で、味噌自慢の店で敢えて基本のコク醤油スープに・・・チャーシューを別増しトッピング・・・俗に言う典型的な“チャーシュー麺”です・・・。

酔い加減もいい感じですから・・・スープも濃口ながら醤油らしいコクの効いたシンプルな味わいが丁度いい感じです・・・。

チャーシュー旨さは、さすが・・・しっかりした味わいと噛みしめて滲む味わいの肉旨み・・・チャーシューの下のモヤシを絡めて食らう“縮れ麺”も・・・癖なくシンプル・・・。

特別な個性がないところが“持ち味”・・・忘年会帰りのお客も多く・・・仕上げの駅前ラーメンとはこうあってほしいもんです・・・。
by project-beppin | 2005-12-18 21:45 | 旅先の酒と食
新出張紀行(その2)/口福燗・・・“鱈尽くし”
“雪雲”に覆われた日本海沿いを・・・福岡空港から“ひとっ飛び”・・・。新潟空港には・・・思ったほど雪はなかったのですが・・・長岡市に向かうにつれて“積雪”が深くなりました・・・。

c0001578_155101.jpg安宿にチェックインして・・・仕事の段取りを終えると・・・居酒屋へと・・・融け残った雪の中を街へ繰り出します・・・。やはり、“忘年会”と思しき人々が行き交う長岡の駅前・・・寒空の中でも、街が暖かな雰囲気に包まれていますよ。

道際には10cm以上の雪が残っているような駅前の居酒屋街・・・暖簾をくぐって、ひとりカウンター席へ座り・・・先ずは“ぬる燗”を注文・・・。焼酎は・・・大手ビールメーカーのものしかありませんでしたからね・・・でも、これが本来の新潟の居酒屋でしょう・・・。
ぬる燗を手酌でひっかけながら・・・“本日のおススメ”とある白板を眺めると・・・“真鱈の白子”という品書きが目に入りました・・・。

真鱈の白子・・・あの天ぷらの旨さが蘇りました・・・。店の大将が“今日は、いいのが入ったんですよ”と一声・・・“んじゃぁ、貰おうかぁ”とオイさんも素直に従います・・・。この季節になったなぁ~と思いながら・・・出された「白子のポン酢」をいただきます。

綺麗ですねぇ~・・・この淡いピンクの艶やかな白子・・・思わず歌いたくなります・・・。

 ♪ こ、これ これ これ 白子と燗酒
  鱈っだ ラッタ ラッタ ラッタ ラッタ ラッ鱈~ ♪ (唱歌:うさぎのダンス・・・の替歌)

箸で口に運ぶ間にも・・・滑り落ちそうな鮮度・・・口の中へチュルっと流し込んで・・・噛めばニュワ~ととろける清楚な旨み・・・ポン酢が効き過ぎず・・・脳醇な白子のコクが舌を覆います・・・くぅぉ~・・・。

 ♪ 箸っで 食いけり
    チュッル チュッル 踊る
   美味に舌巻き 鱈っ鱈っ鱈~ ♪

鮮度のいい真鱈の白子は、実に旨い!“口福燗”は・・・ご当地の定番“芳醇 吉乃川”の燗酒・・・やや辛口なコクのある清酒が、さらに演出してくれます・・・。

More “鱈尽くし”のもう一杯
by project-beppin | 2005-12-18 15:07 | 旅先の酒と食
新出張紀行(その1)/往路・・・“柿の葉ずし”と「かぼすリキュール」
この寒波の中・・・またまた、新潟県へ今年最後の県外出張・・・別府駅から“ソニック”に乗り込み・・・先ずは福岡空港をめざします・・・。

c0001578_2281928.jpgもう恒例になりましたね・・・博多までの2時間を過ごす“ちょい飲み駅弁セット”の車内の楽しみ・・・。この日、オイさんが選んだ“お伴”は・・・「柿の葉ずし」と「かぼすリキュール」・・・。

柿の葉ずし」・・・佐伯市で作られる鯖の押し寿司・・・柿の葉に巻いた一口サイズの12カン入り・・・。柿の葉のほのかな香りに・・・ほどよいシャリと〆鯖の酢香・・・冷えていて丁度いいご飯粒の口あたりに・・・甘酢加減と柔らかな身の旨さが、何んとも絶妙な〆鯖の味わい・・・。鯖好きのオイさんは・・・もう、これだけで・・・大満足!。
混み合う列車の中では・・・声には出せませんが・・・車窓の風景を眺めながら・・・心の中で“旨いがな~”と・・・叫んでおりました・・・(笑)。

さてさて・・・「かぼすリキュール」はというと・・・かぼすと醸造用アルコールにクエン酸や糖分を添加してつくられた25°・・・“生”で飲んでみると・・・“甘過ぎ~”って感じでした・・・。

で・・・このペットボトル水を1/3ほど飲み、ペットボトルの中に移し替えるように・・・かぼすリキュールを入れて・・・よく混ぜれば・・・ホラッ、飲みやすくなった“かぼ酒ドリンク”の出来上がり・・・。

甘ったるさは幾分効いていますが・・・なんとも“かぼすもどき”らしい酸っぱさで・・・ジュースのような感覚で・・・グビグビやれます・・・。

“柿の葉ずし”を頬張りながら・・・時々はこの“かぼ酎”ドリンクを・・・いただきま~す!!!。

More 〆鯖とNEWソニック883
by project-beppin | 2005-12-17 02:35 | 旅先の酒と食
中和した麹甘みが潜む・・・「久三郎」
大分市のBig Eye方面に行っていました・・・昼過ぎに、高速道路を通って別府方面へ向かう途中・・・いつもは、由布岳、鶴見岳、高崎山ときれいに並んで見える三山のですが・・・今日は由布岳と鶴見岳を蔽う“雪雲”・・・ポツンと高崎山だけが見えてました・・・。
案の定・・・別府の鶴見岳は今朝以上に“真っ白”・・・山頂は早くも“霧氷”が本番じゃないかなぁ・・・。

c0001578_244866.jpg先週、三和酒類さんのブログ「虚空の蔵 酒蔵日記」のエントリー“久三郎っていう米焼酎をご存じですか?”で・・・三和酒類さんが醸していた米焼酎『久三郎』が・・・生産中止になっていたことを知りました・・・。

実は私・・・この米焼酎の存在は知っていたものの・・・未だに飲んだことがありませんでした・・・。
長年、「いいちこ」や「西の星」にお世話になっておきながら(笑)・・・今でも、店頭では比較的よく見かける銘柄ですから・・・“いつでも飲めるやろ”という思いがどっかにあって・・・敢えて手に取ることはなかったのです・・・。

生産中止ということは・・・店頭モノが“デッドストック”であるということ・・・。ついつい・・・“もう、出会えないかもしれない”というフリーク的な衝動にかられ・・・本日、買って帰ってきたのであります・・・。
情報操作に簡単に引っかかる衝動購買心理は・・・自制心を超越しますね・・・(笑)。

帰り着けば・・・北海道産の甘塩“ほっけ”と“野菜天”・・・晩酌の取り合わせとしても、悪くありません・・・。早速、5:5の“お湯割”・・・冷え込んできた時にはちょっと熱めで・・・温まりながらいただきましょう・・・。

香りは、淡~く米を感じるかなという軽さ・・・口に含めば、柔らかな旨甘さもおとなしく味わえ・・・繊細な麹由来の吟香のような鼻抜け・・・スムースな喉越し・・・舌先とあと口に、辛口の余韻・・・。

残響となる辛口の余韻が・・・味わい的に気にかかりました・・・。“生”で飲んでみると・・・米麹の甘旨みと麦麹の辛甘みが互いを“中和”したような香りと優しいコクが潜んでいながら・・・やはりちょっと雑味っぽい粗さを感じてしまいます・・・。

米焼酎としての甘旨みの造りは、全く違うのですが・・・この雑味っぽい粗さは・・・やはり麦麹を使った米焼酎「旭菊」に・・・何処となく似ているような気がします・・・。

米焼酎と麦全麹を“中和”したような味わい・・・特徴的な各々の味わいの単調さを補ってはいるのですが・・・逆に言うと、特徴的な味わいまでも“中和”しちゃった・・・という感じもします・・・。

■「久三郎」(きゅうざぶろう)(三和酒類:宇佐市/不明:米・米麹・麦麹)25度・・・米焼酎
 香りは淡い米吟香、口に含んだ米らしい柔らかな旨甘さに鼻腔を通る麹の香を味わう3つの原酒ブレンドの米焼酎。米焼酎と麦全麹を“中和”したような味わい。
by project-beppin | 2005-12-15 02:07 | 地焼酎(米 ect.)