“修正鬼会”の伝承・・・岩戸寺(下)
“薬師堂”でご本尊を拝見したあと・・・ご神木のような大杉に守られた“奥の院”・・・宇佐八幡 の神々が祀られる“六所権現社”に向います・・・。

“修正鬼会”の伝承・・・岩戸寺(下)_c0001578_1053284.jpg“神仏習合”の“六郷満山”文化・・・神は、仏の“権化の現れ”であると捉えた“本地垂迹説”に基づく“権現”信仰の歴史が刻まれています・・・。

その特異な信仰を受け継ぐ“奇祭”・・・“修正鬼会”・・・。

旧正月七日・・・この境内にある藁葺きの“講堂”で繰り広げられる祭礼・・・五穀豊穣や国家安寧を祈願する“角のない鬼”・・・ 災払鬼(さいばらおに)と 鎮鬼(しずめおに)が村の家々を廻る“鬼走り”・・・。

今も、この奇祭が継承されているのは・・・この「岩戸寺」や「成仏寺」と・・・豊後高田市の「天念寺」・・・。

変貌する地域の暮らしの中にあって・・・千年の歳月を刻む“祈り”と“願い”を託す“修正鬼会”は・・・すでに、宗教儀式を超越した“風土”でもあり・・・延々と伝承されてゆくことこそが・・・この地に“招福”ももたらす“権現”なのでしょうね・・・。

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# by project-beppin | 2006-06-03 10:57 | 大分の風土・行楽
“大権現宮”の祈りの形・・・岩戸寺(上)
“文殊仙寺”から・・・町道の案内看板に随って山林を越え・・・“ため池”のある集落を抜けて・・・もうひとつの“古刹”に向います・・・。

“大権現宮”の祈りの形・・・岩戸寺(上)_c0001578_0484757.jpg石立山「岩戸寺」・・・国東六郷満山霊場 第26番札所 末山本寺・・・本尊は“薬師如来”・・・。

719年に“仁聞菩薩”の開基と伝えられ・・・神を祀る“鳥居”と仏を祭る“仁王”が一体化した“大権現宮”の参道風景・・・“神仏習合”の満山寺院の山寺形式がそのまま残っています・・・。

この“仁王像”・・・在銘(1478年造)の丸彫り石像として現存する“最古”とされています・・・。

参道を上りながら・・・国宝“国東搭”・・・ご本尊“木造薬師如来像”など・・・岩窟の修験道信仰の面影も残る聖なる地・・・。

心静かに・・・“古刹”巡礼・・・。

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# by project-beppin | 2006-05-29 00:54 | 大分の風土・行楽
黒麹の“貴腐”甘み・・・「黒閻魔」
九州南部が“入梅”したとのこと・・・別府も一日中、小雨が残った天候でした・・・。今年は“五月晴れ”が少なかったような気がします・・・。

黒麹の“貴腐”甘み・・・「黒閻魔」_c0001578_0521067.jpg今夜は、“餃子”で一杯・・・と相成りました・・・。

ストイックに“カボス酎ハイ”でシャープに味わうか・・・甘い口あたりのコクもキリリと“芋ロック”か・・・悩みましたが・・・ちょっと変わったところで、ドライで“香麗”な味わいと言いたくなる・・・『黒閻魔』・・・。

あの無濾過「月心」28°で味わった感じのレギュラー・・・ですね・・・。キリリと“ロック”です・・・。

何故“ロック”かというと・・・この焼酎、“生”では・・・全量黒麹仕込みですから“貴腐”ワインのような麦黒麹の香りと甘みが“独特”過ぎます・・・甘い麹のコクが気になるんですね・・・。

氷が溶けて・・・甘みが落ち着きますが・・・味わいは飲みやすくなった甘みと・・・アルコール感が気にならないキレを持っています。

この焼酎は・・・“ロック”を基本に設計されているんじゃないかなぁ~?・・・と前々から思っていますので・・・“餃子”と一緒に飲んでも・・・味わいながら、すっきりと飲み続けられるんですね・・・。

■「黒閻魔」(老松酒造:日田市/減圧:全量麦麹)25度・・・ドライ甘口タイプ
 甘く匂いたつ麹香と黒麹の持つ甘みを際立たせた個性的な甘口タイプ。貴腐の麦黒麹の香りと甘みがコクを持ちながらキレのいい酔い心地をつくる良品。
# by project-beppin | 2006-05-28 00:52 | 大分麦焼酎
“役行者”の伝説・・・文殊仙寺(下)
本堂の山門から・・・さらに“奥の院=本殿”へと続く石段を登ります・・・。

“役行者”の伝説・・・文殊仙寺(下)_c0001578_12312564.jpg12年に一度、卯年の春の大祭に・・・ご開帳される御本尊“文殊菩薩”・・・次回のご開帳は平成23(2011)年・・・今回、拝むことはできませんが・・・諸菩薩の首位におかれるとされる“大吉祥菩薩”の“御利益”に授かろうと・・・(笑)。

石段の周りは、“苔生す”緑で覆われ・・・涼湿な空気が漂うような“静寂”な空間が広がります・・・。

“奥の院=本殿”後ろに聳える断崖の岩窟には・・・役行者(えんのぎょうじゃ)・・・岩窟にこもって修行を積んだ結果、孔雀明王の呪術を修得し、鬼神を駆使できるようになったとされる伝説が・・・のちに、修験道信仰の開祖として各地に広まり・・・この“六郷満山”にも伝わったとされています・・・。

人の心情を湛えた・・・表情豊かな“十六羅漢”には・・・何か人生を説かれているいるようで・・・しばらく、“自問自答”して佇んでしまいました・・・。

日頃は・・・“信心深く”ないのですがね・・・(笑)。

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# by project-beppin | 2006-05-27 12:39 | 大分の風土・行楽
“六郷満山”の古刹・・・文殊仙寺(上)
20日(土)・・・国東市国東町富来(とみく)から“開運とみくじロード”(県道652号線)を・・・国東半島のほぼ中央部となる“六郷満山”へ向って分け入るように車を走らせます・・・。

“六郷満山”の古刹・・・文殊仙寺(上)_c0001578_2201188.jpgめざすは・・・標高616mの文殊山の山腹にある“日本三大文殊”のひとつ・・・“3人寄れば文殊の知恵”の発祥寺院・・・。

峨眉山「文殊仙寺」・・・国東六郷満山霊場 第25番札所 末山本寺・・・。

峨眉山(文殊山)に登った行者・・・役小角(えんのおずみ)が648年に開基したと伝えられる・・・国東半島随一の“古刹”・・・本尊はもちろん、“文殊菩薩”・・・。

駐車場から境内へ向うと・・・“阿吽”の仁王石像が迎えてくれます・・・。

“仙境”に登るような樹間の石段を上り・・・山門をくぐり・・・本堂と鐘楼門・・・日本一の“宝篋印塔”・・・樹齢千年の“大欅”・・・。

“奇岩奇峰”に囲まれた“山岳修験”の秘境・・・“峰入行の修法”をも受け継ぐというこの寺院景観・・・霊気と自然が一体となった空間自体が・・・“天然記念物”であり、“日本の自然100選”のひとつだというのも・・・肯けます・・・。

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# by project-beppin | 2006-05-25 22:06 | 大分の風土・行楽